神奈川工業相撲部 はっけよい、のこった 園児と土俵上で交流
神奈川工業高等学校相撲部は3月6日、育和幼稚園=保土ケ谷区=の園児を招いて、相撲道場の見学および相撲体験を行った。
同クラスでは、相撲好きの園児がきっかけとなり園内に新聞紙や段ボールでオリジナルの土俵を作成。クラス内の相撲大会も開催し番付を決めるなど、子どもたちが相撲に熱中しているという。そんな中、「本物の土俵を見たい」という園児からのリクエストを受け、近隣の同校相撲部に声がかかった。
当日は年長児21人が来校。まずは部員・OB4人が四股を披露し、その後には取組も行われた。迫力あるぶつかり合いに園児たちも大盛り上がりとなった。続いて子どもたちも実際に土俵上へ。初めての感触を手や足で感じながら、四股や蹲踞の姿勢を習った。
その後は、園児同士や部員との取組を行った。最後はOBで元力士の加藤陸さんに園児全員で挑戦。はっけよいの掛け声に合わせて、全員で力いっぱい手を叩く必殺の「猫だまし」で奇襲に成功し、金星を上げた。
クラスの横綱で、相撲ブームの立役者でもある男子園児は「土俵の砂はさらさらで冷たかった。将来は強いお相撲さんになりたい」と笑顔を見せた。同部の福田昆慈さん(3年)は「子どもたちが楽しんでくれてよかった。この中から相撲をやる子が出てきたら嬉しい」と話した。