千葉県初の準優勝!流山高等学園サッカー部が全国大会で大健闘「もうひとつの高校選手権大会」【流山市】
1月に静岡県藤枝市で開催された「もうひとつの高校選手権大会」(※)で、千葉県立特別支援学校流山高等学園が千葉県代表として出場、準優勝の成績を収めました。
※全国知的障害特別支援学校高等部サッカー選手権大会
一人一人の個性をチームの底力に
同校の松見和樹校長(56)は「千葉県代表としても当校としても初の快挙。生徒たちが全国大会で培った自信は、卒業して社会に出ても役に立つと思う」と目を細めます。
取材当時(3月)の部員は15人。
監督は同校で外国語を教える平田桂太郎教諭(32)です。
練習は週に数回ほど。
自主性を重んじながら、選手一人一人に心を寄せ、細やかで熱い指導がモットーです。
選手にはそれぞれ異なる障害特性がありますが、一つのボールを追うことで心が通い合うのでしょうか、その特性を感じさせない動きで練習が進みます。
仲間を尊重して声をかけ合うチーム
チームの中心は、障害者サッカー日本代表チームのゴールキーパーにも選抜されている荻野泰幸君(当時3年)。
「経験者は初心者に細かく教えるし、お互いに分かりやすく教える工夫をしています。だからチームは仲良くてとても明るいです」チームのムードメーカー、井上恵樹君(同3年)はセンターバック。
ピッチを縦横に走り回り、メンバーに明るく声をかけ、試合を組み立てます。
大会予選リーグのPK戦では1番手で冷静なゴールを決め、チームを勝利に導きました。
「相手の1番手のボールを荻野君がきっちり止めてくれたので自信をもって蹴ることができました」と振り返ります。
仲間と共に仲間のために
平田監督は「チームの半数はサッカー未経験者でした。経験者が声をかけ、自ら動き引っ張りながらチームとしてまとまることができました。障害特性も個性として、自分の持ち味を最大限に引き出せる環境がこのチームで実現したと思います」と語ります。
主力の3年生は卒業ですが、すでに4月から入部希望の在校生も多数、そこに新入生も加わります。
次は全国優勝に期待です。(取材・執筆/にゃっつ)
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千葉県立特別支援学校流山高等学園 平田
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