ジュビロ磐田と藤枝MYFCが対戦し1-0で藤枝が勝利!両チームの監督&選手のコメント<2025県J4クラブ強化トレーニングマッチ>
2025県J4クラブ強化トレーニングマッチは6月29日、磐田市のヤマハ大久保グラウンドでジュビロ磐田と藤枝MYFCが対戦しました。後半7分に藤枝がディアマンカセンゴールチェク選手がゴールを決め、1-0勝利しました。藤枝は初戦から3連勝。一方、初戦となった磐田は、新加入のヤンファンデンベルフ選手らが先発出場。後半は磐田ユースの選手ら若手が出場し、押し込まれながらも1失点に抑えました。
藤枝MYFC・須藤大輔監督
-試合を振り返って。
相手も(後半)メンバーが変わってきたので、もっと自分たちでコントロールして終わらなければいけなかったのかなと思います。何でもできる状況で、終わらせ方とかボールの失い方が悪い部分がありました。やっぱり1-0ではなくて、2-0、3-0にしなきゃいけない内容だったのかな。点を取れないとワンチャンスで最後にセットプレーだったり、一発のスルーパスで危ない部分があったりというのが、リーグ戦と一緒の現象が起きているので。やっぱりそこは決め切るというところはもっとフォーカスしないといけなかった。我々が目指しているのは、もっと上のことをやりたいというのがあります。
-最後は磐田にいい位置でのフリーキックを与えましたが、しのぎました。
クロージングの部分ですよね。(後半)42分ぐらいから相手はもう全く来なくなったので。じゃあ自分たちで回していればいいのに、無理やり入れ込んで相手に奪われたり、マイボールになってちょっと慌てて仲間に渡せないで、相手のスローインになって、そこから攻められてセットプレーですから。そういうのはやっぱりなくさないと。レベルが上だったらやられてる試合だったのかな。そういうところまでこだわって、ワンプレーワンプレーこだわっていかないといけないのかなと思っています。
-今日の試合で評価を高めた選手はいますか。
あまり個人で見ていなかったです。ただこの前の清水との試合でも良かった選手が(公式戦の)ピッチに立っていますから。そういう意味では今日の試合で良かった選手というのは、スタッフとも話をしながら、次の徳島戦の土俵にのぼってくるのかなというのはあります。そこはまだこの1試合だけじゃなくて、この1試合までの過程と、あと1週間、その中でまた勝負が始まります。
-今大会は3連勝となりました。
けが人がいたりして、ユースだったりというのを使っているというのもありますけれども、そこも含めて総力だと思ってます。我々としてはスタメンで出られない、サブにも入れないという選手がどれだけ野心を持ってギラギラしてプレーするかというのは非常に大事な場所だと思いますし、しっかりこの成績というのが反映されるものですから。やっぱり静岡ナンバー1というのは、どんな相手だろうが、どんなメンバーだろうが、やっぱり勝つということは、非常にリーグ戦にも弾みがつくし、そこにこだわって我々やってます。どんなメンバーだろうが、勝ち切るということは、今後の3試合も大事にしていきたいなと思っています。
藤枝MYFC・川島将選手
-後半はやりたい放題でした。試合を振り返って。
前半は相手もきっとそれなりに普段リーグ戦に絡んでいるメンバーで、自分たちも含めてですけど、そういった中でもっと攻守において、自分たちがもっと優位的にやれればきっとスコアのところも動いたのかというところが、振り返ってみての正直な感想です。それでも90分通して戦って、しっかり1-0で勝てたというところは良かったと思います。
-須藤監督もおっしゃっていましたが、2-0、3-0で終わりたかった。
間違いないです、申し訳ないです。前半でも1点2点取れるシーンがあったし、それこそ後半なんかは少し自分たちが有意的になれる状況が、時間を通したら多かったので、その中で複数得点というところがやっぱり必要だったというのは間違いないと思います。
-ただこの大会は3試合すべて1-0で3連勝です。総合力が高くなってきたのでは。
それはやるたびに実感しているところではあります。自分たちは人が多いというのもあるかもしれないですけど、メンバーが変わっても、結果を残せるというところは、しっかりと全員のチーム力というところが高まってきてるというのを証明できていることにもなると思います。そういったところでプラスに捉えて、だからこそウチなんかはリーグ戦なんかで勝っても負けても、本当に誰が出るか分からないという状況なので、そういうのがすごくいい意味で日々の練習だったりとか、そういうところでも意識高く、全員が取り組めてるところなんじゃないかなと思います。
-この大会に出場する選手のモチベーションはかなり高いですね。
最初にスタッフが先導して言ってくれたことで選手に火が付きました。また、モチベーションを高く持っていける大会というふうにできているので、すごく選手としてもプラスに捉えられるし、ありがたいことなんじゃないかなと思っています。
ジュビロ磐田・ジョン・ハッチンソン監督
-練習試合でありながら勝敗を競う大会でもあります。この取り組みについて。
いい取り組みだと思っています。こういうゲームであったりリーグを作ることで、例えば出場時間を満足に与えられていない選手の出場機会にもなりますし、またアカデミーであったり大学生を巻き込んでやれる機会だと思っているので、どんどんやりたいなと思っています。残りの試合も楽しみにしていますし、今日の後半を見ても、最後の方はウチの選手が3人、残りがアカデミーと大学生。その中でもポテンシャルのある選手だったり、タレントを見出す可能性もありますし、また普段一緒にやっていない選手であることで、例えばコミュニケーションを取る必要が出てきたりとか。自分がやりたいことをどう伝えていくかというところにおいても、非常にいい効果が出るのかなと思います。一番良かった瞬間が、飲水タイム中にお互いの名前を聞いていたところです。今日は一番それが面白かったところです。
-けがから戻り、ボランチでプレーした植村洋斗選手について。
良かったと思いますし、今日に関しては60分で終わらそうとは思っていたんですけど、けが後初めての実戦だったので。洋斗が復帰することで、あのポジションにより競争が生まれてくるというところはポジティブに捉えています。また徳孟(川合選手)もあそこのポジションで非常によくやれていましたし、徳孟に関しては今あるパフォーマンスをいかに安定して発揮できるかというところだと思いますし、チームの攻撃もより良くなっていくというところが課題ですけど。洋斗に関しても、フィードバックをいかにプレーに反映させるかということをしっかりやろうとしていたのが見えました。
-ヤンファンデンベルフ選手が本職の左のセンターバックで出場しました。
昨日(6月28日のベガルタ仙台戦)は僕の指導者人生の中でも初めて左利きのセンターバックを2人並べた試合にはなったんですが、不思議な感覚ではありました。ただその中でも非常によくやってくれたなと思います。ただ彼自身も状況に応じて右だったり左のセンターバックでプレーしなければいけないことも分かって理解してもらう必要もあります。リカ(リカルドグラッサ選手)、巧朗(江崎選手)はポジションを簡単に譲ってくれないので、そこはしっかりとポジション争いをしてもらう必要があります。ポジションに関しては基本的にはセンターバックとして考えています。そこでしっかりトレーニングして、チーム内の役割と責任をそこで理解してもらいたいなと思っています。日本の気候にも慣れる必要がありますし、まだまだ名前も覚える必要もありますし、試合前に名前の話もしたんですけど、今日、昨日の2日間、非常によくやってくれたなと思います。
-セットプレーの得点の可能性が高まるのでは。
まずしっかり守れないと(笑)。
植村洋斗選手
-久々のボランチでの実戦でした。手応えは。
前半はいい感触でできた部分もあるし、改善しなければいけないところもありますし、監督からもちょっとアドバイスをもらったので。でも復帰してからの初実戦だったので、いい感触ではできました。
-現在のコンディションは。
コンディションは上がってきて、ボランチの感覚というのも徐々に戻ってきているので、本当にやり続ければもっともっと良くなるなとは思います。
-課題は。
守備のところはスライドのところで、今日は結構縦パスを通されるシーンがあったと思うんですけど、そこはもうちょい絞れたねとか、あと攻撃のところでは前を向くタイミングを見逃さないというところは監督に言われました。前向いて無理だったら戻せばいいから、そこのチャレンジはもっともっとしていってほしいと言われたので、そこの前向きの意識というのはもっともっとやっていかなければいけないなと思います。
-今日の試合は練習試合ですが、大会としての扱いです。
やるからにはやっぱり勝たなければいけないとは思いますし、今日もやっぱりチャンスは作ったけど決められないというのは、これはトップチームにも言われています。やっぱり決めるところを決めていかないと勝てないと思うので、そこの勝負の結果というところにはもっともっとこだわりを持ってやっていかなければいけないと思います。今日もチャンスが前半は何回か作れたので、決め切りたかったなと思います。