金沢区の綿貫建設 工事現場を和ます「たぬき」
建設・土木業に親しみを持ってほしいという思いから、工事現場で一匹の「たぬき」が活躍している。その「たぬき」が所属するのは、金沢区福浦の(株)綿貫建設(綿貫和浩代表取締役)。横浜市内を中心に、道路舗装工事や土木工事などを施工する企業だ。
「たぬき」の正体は、建設機械の一つ「バックホー」。ショベルカーとも呼ばれ、アスファルトやコンクリートなどを掘るために使用される。黄色い車体にウインクをしているような大きな目があり、工事現場を和ませるような可愛らしい表情を見せている。
キリンに代わる仲間
同社では今年4月まで、「キリン」と親しまれたキリン柄のバックホーが約12年にわたって活躍。しかし、綿貫代表曰く「野生に戻ってしまった」ことから、新たな仲間を加える必要に迫られた。同社担当者が「キリンに代わる生き物はできないか」と頭を悩ませる中で、日頃の仕事で関係があった湘南信用金庫杉田支店の加藤祥平支店長に相談。区内でデザイン会社・fitaを営む山崎真実さんを紹介され、新たな仲間の考案を依頼した。
山崎さんは「地域を盛り上げられるような、親しまれるキャラクターに」という同社の思いを受け、建設機械の色に合わせたキャラクターをデザインした。名前は社名にかけて「わ!たぬき」と命名。機械全体でキャラクターを表現するだけでなく、イラストとしてもデザインして車体にあしらった。
バックホーの「わ!たぬき」はすでに市内外の工事現場で仕事に励んでおり、同社では「社内だけでなく、地域からも大切にされる存在になれば」と願っている。