7月4日(金)からクロマグロの遊漁が禁止に! 3日で上限超える6.5トンに到達
水産庁は、全国の遊漁者を対象に2025年7月4日(金)からクロマグロの採捕禁止を発表した。月初から釣果が好調だったこともあり、わずか3日間で月間採捕量の上限である5トンを超過。6月に続く早期の規制発動で、7月も釣り人にとって厳しい釣行スケジュールとなった。
7月のクロマグロ採捕が禁止に
2025年7月のクロマグロ採捕禁止措置は、7月4日(金)から7月31日(木)までの全国一律の対応。月初から釣果が出やすい時期だったこともあり、わずか3日間で上限に達した。
前月と同様
6月に続き、今月もクロマグロ遊漁は「3日間のみ」という短期間に限定される形となった。資源管理の厳格化が進む中、今後の釣行にはより慎重な判断が求められる。
7月3日時点で6.5トンの採捕
水産庁の発表によると、7月3日12時の時点で月間採捕量の上限である5トンを超え、累計6.5トンに達したことが確認された。これを受けて、翌4日からの採捕禁止が決定された。
早期の規制発動の背景には、釣果報告の厳格化によってデータの集約が迅速に進み、水産庁による即時の判断が可能となったことが挙げられる。
結果として、採捕上限超過の段階で迅速な禁止措置が取られた。6月に続き、今月も釣果が好調だったことは確かで、制度が機能し始めていることを示す動きとも言えるだろう。
4カ月連続で規制が発動
2025年4月に導入された新制度では、全国の遊漁者を対象に「クロマグロの月間採捕上限5トン/年間上限60トン」が設定されている。これまでに4月・5月・6月と連続で規制が発動しており、今回で4カ月連続の採捕禁止措置となった。
各月の採捕実績は、4月が6.2トン、5月が4.4トン、6月は10.3トンと推移し、今月(7月)も3日時点で6.5トンに達している。5月は早めの採捕禁止により上限に到達していないが、他の月は5トンの上限を超えており、遊漁での釣果集中が続いていることが分かる。
違反行為には厳罰も
採捕禁止期間中は、キャッチ&リリースを含むすべての釣り行為が禁止。違反した場合は漁業法第191条に基づき、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性がある。
また、釣りが許可されている期間内であっても、以下の情報を1日以内に報告する義務があるので注意したい。
・尾叉長が確認できる写真
・陸揚げ場所(港・マリーナなど)
・遊漁船名と登録番号(または船舶番号)
・本人確認書類(免許証など)
・電話番号による二重認証
制度の信頼性を維持するため、釣果報告の徹底と正確性が強く求められている。
次回の解禁に備えて
次回の遊漁解禁は、8月1日(木)からの見込み。今後も釣果が集中すれば、今回のような短期での規制発動が繰り返される可能性がある。
釣行の際は、水産庁の「クロマグロ遊漁の部屋」など、最新の公式情報を必ず確認しよう。ルールを守ることが、今後の持続的な釣り環境につながる。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>