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見老津沖オキアミ五目釣りで美味魚『ウメイロ』を連続キャッチ!【和歌山・黒龍丸】

TSURINEWS

ウメイロゲット(提供:黒龍丸)

1月25日、予定では舞鶴でサワラと甘鯛狙いだったが、強風のために中止に……。意気消沈している所に釣友から和歌山県見老津の五目便に行こうと誘いを受けました。

オキアミ五目釣り

オキアミ五目釣りシーズンは春からと思っていたのですが、少ないながらも寒イサギは釣れており、潮が良ければウメイロや尾長が釣れるということです。これは行かねばならないだろうと思いました。

6時15分、見老津港は賑わっていました。磯釣りのメッカだけに大勢の釣人がいましたが、船釣りは私たちだけでした……。当日お世話になった黒龍丸の船長が現れたので挨拶をすると、やはり2人だけとのことでした。私たちだけのために、しかも前日に飛び入りで予約したのに親切に迎え入れていただけました。

当日のプラン

プランは、浅場でイサギを狙ってから後半は深場へハマダイとキビレカワハギを狙いに行きましょうということでした。浅場では、ウメイロが混じればラッキーとのことでした。やはり、シーズンは3月からだそうで、ぜひ春に来てくださいと言われましたが、それって今日は釣れないよということかな……?土曜日に予約がないのは、そういうことなんでしょうか。

ポイントは港を出てすぐ

左舷に釣友のNさんと並んで出船しました。船には椅子が据え付けられており、広々として快適に使えます。2人だから当たり前か……。

ポイントへ直行(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

釣り方は、まきエサ・さしエサともにオキアミのカゴ釣りです。予めオモリがセットされたサニーカゴと天秤、クッションが用意されています。仕掛けもお願いできるようでしたが、私はハリス3号を3ヒロとった2本針仕掛けを用意していました。イサギならハリは細軸でも良いだろうと思いましたが、ここは枯木灘です。得体の知れない魚が来るので、太軸のグレ針9号としました。ロッド、リール共にジギング用です。

船長から手巻きで大丈夫ですか? 今日は150mまで行きますよと心配されましたが、中深海ジギングをやる私にとって、150mはなんの苦にもなりません。

やはり渋いのか

ポイントに入ると電子音がなり、それを合図に仕掛けを投入すると船長から棚が告げられます。1流目は45mでした。ラインのカラーを見ながら48mまで落として、3mを巻き上げてカゴを振ってまきエサを出します。ハリスが潮に馴染み、まきエサと同調するとアタリが出るわけですが、さすがに最も渋い時期というだけあってアタリがありません。

次40mとアナウンスされたので、カゴを振って5m巻き上げて仕掛けを落ち着かせるとクククッとアタリが出ました。フッキングを送ったのですが、手応えは軽く、巻き上げ途中に外れてしまいました。トモのNさんは小型のイサギをキャッチしていましたが、サイズが売りの見老津沖ではウリ坊扱い……。

2流目、40mで仕掛けを止めているとククッの前アタリの後に穂先が突っ込みます。ガツガツとした抵抗を楽しんであげてきましたが、これも小型イサギでした。船長がこれを見てポイント移動です。

ジャンボイサギ登場

少し移動して江須崎の沖。45mの指示棚に仕掛けを落ち着かせ、少し時間が経ったのでカゴを振ろうかと考えていたらガツンと衝撃がありました。とっさにアワセを入れるとドラグが滑ります。コイツはええ魚やでと慎重にやりとりしました。竿尻を脇に挟みファイトします。やがて浮いてきたのは、茶褐色のイサギです。

船長からジャンボの称号を得ました。当地では40cm以上のイサギをジャンボと呼びます。ちなみにイサキではなく、イサギと濁音が付きます。

これは続くと期待しましたが、この後は小型イサギのオンパレードです。ハリを飲んでいないイサギはリリースしました。

予想外のウメイロ連発

船長がイサギに見切りをつけてウメイロを見に行こうと移動しました。ウメイロがダメだったら深場へ行くつもりだったようですが、これが連発します。潮自体は良くなかった(動いていない)ようですが、海は不思議ですね。

ウメイロのタナも40m前後でした。ウメイロはまきエサに突っ込んでくるイメージなので、ハリスを詰めて全長2.5ヒロに調整しました。カゴに詰めるまきエサは半分です。胃袋が小さい魚なので、まきエサが入りすぎると食いが渋くなります。

ウメイロゲット(提供:黒龍丸)

指示棚でステイしているとドン、ギュルギュルと引きます。これはウメイロだと分かる派手なアタリです。イサギと違って口周りは硬いので、ドラグを強めてグイグイ上げてきます。天秤を掴んでハリスを手繰ると、群青の海にフラッシュイエローの魚が見えます。何度見ても嬉しい瞬間です。35cm級のウメイロをキャッチしました。同じタイミングでNさんもウメイロをキャッチ、しかもダブルです。

ここからなんとウメイロが連発します。船長も「どうなってるんや?」と不思議がっていました。釣れるウメイロは、パンパンに太って如何にも美味しそうです。夢中で釣ります。黒龍丸では、1投毎に船を潮上に戻します。つまり1流しに1投しかできません。仕掛けトラブルがあると1流しが無駄になるので、注意したいですね。

強烈なヒット到来もバラし

まきエサが効きすぎるとゲストが登場し始めます。まずはサンちゃんことニザダイです。磯釣りでもお馴染みの外道ですが、天秤五目でも定番のゲストです。アタリは強烈でガツガツと強烈に引くので、すぐに分かります。奴にはスマートさの欠片もありません。

そんな中、仕掛けを引っ手繰って強烈に引きドラグ音を響かせる魚がヒットしました。止まってから反撃と思っていましたが、何もさせてもらえないままにバラシです。回収するとグレ針9号が伸びています。今のなに? 春にはイシダイの大判が上がるそうなので、石モノかもしれませんね。ちなみにロッドキーパーはさしエサを付けたりする時と取り込み時以外は使いません。アタリを待つのもファイトもスタンディングです。上手にドラグも効いていたのですが、今回は相手が悪かったですね。次は獲ります。

深場へ転戦

ウメイロで賑わっていた浅場も徐々に渋くなったので、深場へ移動します。深場では、ハマダイとキビレカワハギを狙います。両方とも釣ったことがない魚なので、期待していましたが、まったく潮が動いていません。

ヒメダイのダブル(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

100mラインから始めて、小さいアタリを捉えてあげてくると、ヒメダイのダブルです。ヒメダイはフエダイ科の魚で、これまた美味しいです。Nさんは良型チカメキントキを連発するなどしましたが、本命からのシグナルはなく……。

深場を放浪

黒龍丸の船長がなんとか魚を釣らせたいとポイントをランガンします。ポイント到着1投目は当たりますが、2流目からは極端に渋くなります。それでもNさんはアカイサギの3連をやっていたし、美味しそうな良型ゴマサバが仕掛けを引っ手繰ります。

ヒシダイ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

それでも船長としては納得がいかないようです。最後まで走り回ってくれました。最後のポイントでは、ヒシダイという風変わりな魚と良型のアカイサギ(雄)を仕留めて納竿としました。

今後に期待

私は、ウメイロ5匹、イサギ4匹、ヒメダイ2匹、アカイサギ2匹、レンコダイ3匹、アヤメカサゴ、ヒシダイ、ゴマサバ、ニザダイの九目釣り、Nさんも同様の釣果でした。二人で大満足でしたが、船長としては釣れないと不満だったようです。

お土産キャッチ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

ウメイロのシーズンは3月からです。その頃にはイサギの数も型も期待できます。尾長グレの強引やイシダイも来ます。それに当地でキンムロと呼ぶ絶品の魚が釣れますよ~。

当日の釣果(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

<田中こうじ/TSURINEWSライター>

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