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鮎(アユ)友釣りオススメ河川ガイド2024:渡良瀬川【栃木県】天然遡上は遅れ気味か

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終盤に出た大型(提供:週刊つりニュース関東版APC・谷知典)

群馬~栃木県を流れる渡良瀬川。今回紹介するのは、桐生川合流点を境に下流の渡良瀬漁協の管理する足利地区。2023年の状況を簡単に振り返ってみよう。

渡良瀬川・足利地区

最上流部はどちらかといえばヤマメ、イワナがメインの感じ。以前は放流量も多く、釣り具メーカーの地区予選もおこなわれていた。

中流域は両毛漁協が管理している。この流域は石が大きいうえ瀬がきつく川相もいい。だが、アユの放流は年々少なくなり、現在ではこちらもヤマメ、イワナの渓流魚がメインのようだ。

渡良瀬川の概況(提供:週刊つりニュース関東版APC・谷知典)

漁協の試釣に、ここ数年参加させていただいている。その際に釣れた魚は、放流物より天然遡上アユが多かった。昨年は利根川本流の遡上がよかった。そのため利根川水系の思川や鬼怒川、当然群馬県の前橋市辺りの利根川本流でも比較的早い時期から好調だった。

去年は冷水病が出た

だが、渡良瀬川に関しては少し様子が違った。解禁日の数日前に振った大雨でかなり増水し、冷水病が出てしまった。解禁初日は、多くの釣り人が午前中には撤収してしまうという惨状だった。一昨年も同じ状況で、2年続けてよくない解禁日となってしまった。

鹿島橋から下流を望む(提供:週刊つりニュース関東版APC・谷知典)

しかしながら、後半は天然遡上の良型アユが下流域で好調に釣れて、私も毎週のように通った。一部、鹿島橋などで病気の跡があるアユが釣れたと聞いたが、私の釣行していた下流域では1尾も掛からなかった。

今年は遡上が遅い

今年は、現時点において例年より遡上が遅い。2022年だと計測開始10日で1万4500尾、2023年は1万2300尾の遡上があった。今年はまだ2000尾しか遡上していない。これからバンバン上がってくるとは思うが、現時点での少なさをみると天然遡上自体が少ない年なのかもしれない。天然遡上が多い年と少ない年ではかなり状況が違ってしまうので、これからの大量遡上に期待したい。

葉鹿橋から下流に向かった流れ(提供:週刊つりニュース関東版APC・谷知典)

今年の解禁日は6月2日の日曜日。ほかの河川は土曜日解禁も多いので、間違えのないように。

初期から良型が釣れる

渡良瀬川はほかの河川と違い、解禁初期から良型が釣れる。そのため初期だからといって侮らず、ほかの河川よりワンランク強い、又は太い仕掛けと、ハリも6号のほかに7.5号程度まで用意しておくといい。

北関東道の下流(提供:週刊つりニュース関東版APC・谷知典)

解禁初日に限り、鹿島橋下流の左岸に漁協が臨時オトリ販売所を設営する。初日以外は、鹿島橋上流左岸の土手沿いを足利工業大学に向かって走ると、オトリ店ののぼり旗が見える。渡良瀬川は、ここが唯一のオトリ店になる。また営業時間は13時まで、混雑している時には売り切れなどもある。遅くても、10~11時までには到着しておいたほうがいい。

なお、今年から入漁料が値上げになっているので、週刊つりニュース紙面や漁協ホームページなどで確認を。

<週刊つりニュース関東版APC・谷知典/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年5月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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