とことん手作りのあんみつに舌鼓 宇部市「甘味処 月の香」
小豆からコトコト炊いたあんこ。そして白玉づくりは、なんともち米の製粉から。
今回は手作り味にとことん向き合ったあんみつをご紹介します。
優しい甘みがたまらない「あんみつ」
伺ったのは宇部市万倉にある「甘味処 月の香(つきのか)」(山口県宇部市西万倉1656)。
築150年の古民家を建築士でもあるオーナー山本聡さん自らリノベーションし、今年1月にオープンしたお店です。店内は純和風で洗練されたな空間。
甘味処であるこちらに来たら、是非食べていただきたいのがこちら。
あんみつ 930円
彩り良くてかわいらしい、器に乗って見た目にも何か涼やかな感じです。
白玉もモッチリ、つるん。噛めばお米の本来の優しい味わいがしてきます。
あんこもやさしく上品な味わい。粒を残しているので粒感をしっかり楽しめますよ。
そのあんこや白玉は、すべて手作りされています。
あんこは小豆を30分水に浸したのち、羽釜で茹でます。
甘さとコクを出す砂糖を、たっぷりと入れ、あんこの色味、とろみの変化を見極めながら2時間以上かけて仕上げます。
とろみと鮮やかさが出てきたら「月の香」の特長の優しい甘みのあんこが完成。
白玉は宇部・吉部産のもち米を製粉機にかける粉づくりから。
生地の程よい柔らかさなど、作り手の経験による感覚も大切にしながら、手間ひまかけて仕上げていきます。
そして、なんとあんみつに欠かせない蜜までも、手作りされていました。
砂糖と水を1時間ほど火にかけ、ほんのり色づく黄金色が完成の目安です。
一つ一つ丁寧に、時間をかけて作られていくあんみつ。
この小さな器の中にたくさんの時間と技術が込められているんです。
かき氷にパフェも
暑い夏にたまらない味もありました。
かき氷~抹茶金時~ 950円
午後2時から注文できる、かき氷「抹茶金時」はお客さん自身で、お店でたてた濃い目の抹茶、そしてあんこの蜜をかけていただくスタイルです。
自家製蜜のコクが、あんこ、抹茶とあいまって相性ばっちり!ふんわりかき氷です。
また、ほうじ茶パフェもオススメ。
ほうじ茶パフェ 930円
白玉にあんこ、ほうじ茶アイスクリームに、1時間大豆をじっくり炒って粉にした自家製きな粉も使われています。きな粉を使ったクッキーもトッピングし、手間暇かけて作られた逸品です。
暑さをつるんと、いかがですか?
さらにお食事でもさっぱり冷たいメニューを発見。夏季限定の豆乳冷やしうどんです。
冷やし豆乳うどん 950円
この冷やしうどんは、出来る限り地元産の新鮮な野菜を使い、仕入れによって、彩る野菜が変わるのも楽しみの一つ。
この日はドレッシングを絡めたサニーレタスや、素揚げしたオクラ、茹でた豚肉などを盛り付け、柚子胡椒が入った、自家製の豆乳スープをかけて完成です。
豆乳スープは豆乳にごま油の香りとマイルドな口あたりで、そこにちょっとピリっと柚子胡椒が効いてていいアクセントに。
お野菜もシャキシャキ、うどんがつるんとしてて食感も楽しく、爽やかで涼やかでまろやかな味わいです。
オーナーの山本さんは「お店の空間づくりとしてもゆっくり、ゆったりとした形で時間を過ごしてもらいたいと思っているので、地元の素材、野菜だとか、いろんなものを使いながら楽しく、心地よく食べていただきたい」と話していました。
どこか懐かしい雰囲気と、一つ一つ丁寧に作られるこだわりの味。
暑い夏をちょっと、ひと休みして、食でひんやり、涼みにきませんか。
★今回の内容は2024年7月2日放送、yab『YOU!どきっ』の「あちこちグルメ」を記事化したものです