ルーブル美術館、EU圏外来館者の料金を値上げ
「ルーブル美術館」を訪れることは、「エッフェル塔」を眺めたりセーヌ川沿いでピクニックを楽しんだりするのと同様に、パリ観光の定番である。しかし、欧州連合(EU)圏外からの旅行者は、この巨大な美術館がまもなく実施する入場料の値上げの影響を受けることになるという。
フランスの大統領であるエマニュエル・マクロンは最近、「ヌーヴェル・ルネサンス」(新ルネサンス)と名付けられた10年規模の大規模改修計画の詳細を発表した。
この改修の費用の一部は、EU圏外からの来館者に対する入場料の引き上げによって賄われ、新料金は2026年1月1日(木)から適用される。現在の入場料は22ユーロ(約3,465円)で、新たな料金はまだ発表されていない。
この計画では、ほかにも2031年までに新たな来館者用入り口を設置。これにより年間来館者数を2024年の870万人から1200万人に増加させることを目指している。
さらに、2024年春に報じられていた「モナ・リザ」の展示室変更も、今回正式に決定された。500年の歴史を持つダ・ヴィンチの名画は現在、美術館内で最も広い部屋の一つである「エタ・ホール」に展示されているが、2031年までに中庭の下に専用の展示室が設けられる。この部屋は美術館のほかのエリアとは独立しており、専用の入場券が必要となるという。
この計画の総費用は約1,227億円に上る予定で、その費用は入場料の引き上げのほか、「ルーブル・アブダビ」のライセンス料からも補填される。