犬の片耳だけが垂れているとき、気を付けることはあるの?獣医師が解説
犬の耳にはさまざまな形があり、犬種や特徴の違いなど個性もそれぞれで、立ち耳や垂れ耳のコもいれば、耳が片方だけ垂れているコなどもいるかと思います。
なかには、子犬のときは垂れ耳だったのに、成長とともに耳がピーン! と立つコもいますよね。
では、犬の片方の耳だけが垂れている場合、何か気をつけることはあるのでしょうか?
「犬の片耳だけが垂れているときに気を付けること」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
片耳が垂れている犬のお世話で気を付けること
――犬には立ち耳、垂れ耳、片耳だけ垂れているなどさまざまな耳の形があるかと思いますが、片耳だけ垂れている犬の場合、日常のお手入れなどで気をつけることはありますか?
原先生:
「犬の片耳だけが垂れているからといって特別な管理が必要なわけではありません。
耳が垂れている犬の場合、耳の通気性が悪くなりがちで外耳炎などのトラブルが発生しやすいので、立ち耳の犬に比べて定期的な耳掃除を欠かさないようにしてあげましょう」
子犬の成長と耳の変化
――子犬が成長するにつれて耳が立ってくるコや片方の耳だけ垂れているコを見かけることがあります。子犬の耳の成長はどのように変化していくのでしょうか?
原先生:
「子犬は生まれたての時はほとんどが垂れ耳です。その後、成長とともに軟骨が発達し、犬種や個体によって耳が立ち始めます。
耳が立ち始める時期はさまざまですが、耳の大きさや重さと軟骨の成長のバランスによるもので早いと生後3カ月頃から、遅くとも大体1才くらいまでの間には耳が立つことが多いといわれています」
成犬になっても片耳だけが垂れている犬もいる
――では、成犬で片方だけ垂れ耳である場合はどのような理由が考えられますか?
原先生:
「片方だけ垂れ耳の犬の原因としては、おそらく先ほどお話ししたような軟骨の成長や耳の重さのバランスが左右で違うからというだけで、健康上の不便はほぼ全くないと考えられます。
犬の耳が垂れている場合、耳のケアは重要なお手入れですので定期的に耳掃除をしてあげてください」
犬の耳の形はそのコによって異なりますが、愛犬のお手入れの参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください