<ワタシは鬼継母?>バツイチ彼と結婚で受験生の母親に⇒テストが20点!?ヤバすぎ!【まんが】
私はアユミ(33歳)。お付き合いしていた職場の先輩・ヒロユキからプロポーズをされて、この度結婚することになりました。実はヒロユキはバツイチで、中学生の息子さん・サトシくんがいます。そんなわけで、私は結婚と同時に中学生の母親になりました。「子どもが多感な時期に、血の繋がっていない私が母親になっていいものか……」と、正直なところ迷いました。しかしサトシくんも結婚に賛成してくれたため、私たち3人は家族になることを決めました。
私はとても幸せな気持ちでプロポーズをOKしました。その後私たちは話し合いをして、3人で家族になることを決めました。そしてこの春、私たちは新生活を始めたのです。サトシくんは新学期から中3。受験生ということで、私も彼を支えようと意気込みました。しかし……。
結局サトシくんの成績と照らし合わせて、無理なく受かりそうな高校を受験。そして無事に合格しました。私はひとまずホッと胸を撫でおろしました。きっと今の真面目さと素直さがあれば、これからはしっかり勉強するでしょう。しかし高1の夏、サトシくんは衝撃的なことを言い出したのです。
ヒロユキと結婚したことで、私はサトシくんの母親になりました。血の繋がっていない私のことをすんなりと受け入れてくれたサトシくん。中学生ではなかなかできないことではないでしょうか。そんなサトシくんだからこそ、私は親としてサトシくんの勉強を見てあげようと思えました。 結果、成績のあがったサトシくんは無事高校に合格。晴れて高校生になりました。 ところがある日、「俳優になりたいから高校を辞めたい」と言い出したのです……。
中退を反対したら「本当の母親じゃない!」夫も他人行儀で……!?
熱っぽく話すサトシくんに、私たちは思わず顔を見合わせてしまいました。きっと根が素直なサトシくんだからこそ、何か感じるものがあったのでしょう。しかし「はいそうですか」と納得するわけにはいきません。
めずらしくサトシくんは譲りません。私は心配になってチラリとヒロユキをみました。しかしヒロユキは黙り込んでいます。仕方なく私は話を続けました。
サトシくんは「しまった」という顔をしたものの、私たちの話も聞かずに飛び出して行ってしまいました。リビングに2人で残された私たちは呆然です。
私は言葉を失いました。あまりに他人行儀なヒロユキの発言に、急に寂しい気持ちになったのです。とはいえ、こればかりは私も引けません。
突然「高校を辞めて俳優になりたい」と言い出したサトシくん。どうやら先日友だちと観た映画の俳優さんに感銘を受けたようです。 俳優さんはかっこいいうえに華やかにも見えますから、「自分もなりたい」と憧れる気持ちはよくわかります。しかしせっかく高校に受かったのですから、今はまだ勉学に集中してほしいというのが私の本音。 夢を追うのはいいのですが、現実的な部分も理解してから決めてもらいたいのです。サトシくんが少しでもわかってくれるといいのですが……。
ステップファミリーだけど……「母親」として息子と向き合う決意!
サトシくんが名前をあげたのは、若い子に人気のある30代前半の俳優でした。すると、私たちの会話をハラハラした顔で見守っていたヒロユキが、横から口を出します。ヒロユキはスマホで俳優のインタビュー記事を探すと、私たちに見せてくれました。
憧れの俳優の経歴を知ったサトシくんはしばらく黙り込んでいましたが、やがて自分から話し始めました。
私たちはまた顔を見合わせてしまいました。しかしそれからというもの、サトシくんは驚くほど勉強に打ち込むようになっていきました。
憧れの俳優を追いかけて同じ大学を目指す……かと思いきや、勉強をしているうちに自分の夢を見つけたサトシくん。その変わりようは目を見張るものでした。 人間、明確な目標があると頑張れるものなのかもしれませんね。そして頑張りの結果、なんとサトシくんは志望校だったB大学に合格! 私も自分のことのように嬉しかったです。 家を出るときには「向き合ってくれてありがとう」と感謝の言葉が。血が繋がっていないからという言葉で諦めることなく向き合って良かったです。