県警女性白バイ隊 二輪車の安全運転を指導 市内郵便局員向けに
横浜市内の郵便局の局員たちを対象に、神奈川県警察の女性白バイ隊「ホワイトエンジェルス」が指導する二輪車安全運転講習が10月30日、鴨居自動車学校で実施された。日頃の配達業務での安全運転技術向上につなげてほしいと緑、都筑両警察署と、日本郵便(株)の神奈川エリアが同校の協力で共同開催した。
市内7区の郵便局の局員約20人が参加。配達用の二輪車に乗り、細い道の上をバランス良く低速で直進する「一本橋」や、ルート上を曲がりながら進む「低速千鳥バランス走行」など4種の実技講習を受けた。白バイ隊員は「体の重心がオートバイから離れないように」「後輪ブレーキを活用してゆっくり進んで」などと声を掛けながら指導に当たっていた。
参加した緑郵便局の小池美紀さんは「運転中は肩の力を抜くことが大切だと学んだ。ミラーの死角についても教わり、目視での後方確認の重要性も分かった」、港北郵便局の前林秀佳さんは「正しい乗車姿勢についてアドバイスを受けたことで、より運転しやすくなった」と話していた。緑郵便局の石田圭司局長は「プロに指導してもらえる貴重な機会。参加者には局に帰って、修得した技術を他の局員に共有してほしい」と語った。
死者数の割合全国平均超
県警によると、2023年中に発生した県内での交通事故で命を落とした人数は115人。このうち、二輪車乗車中の事故での死者数は41人に上り、東京に次いで全国ワースト2位となった。交通事故死者数に占める二輪車乗車中の死者数の割合も35・7%で、全国平均(19%)を上回っている。
緑警察署交通課によると、緑区内では昨年も今年も、二輪車での死亡事故が発生している。同課の佐藤貴道課長は「講習の内容を今後の交通安全に生かしてほしい」と話した。