テーブス海、西田優大、河村勇輝、金近廉の名が並ぶ歴代新人王の系譜! Bリーグの歴史を振り返る〈歴代新人王②〉 【バスケ】
Bリーグ歴代新人王②
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズン最優秀新人賞選手とともに振り返ります!
【全2回の第2回】
2020‐21シーズン最優秀新人賞
テーブス海(宇都宮ブレックス)
【STATS】
60試合 1試合平均6.0得点、2.6アシスト、1.8リバウンド、0.6スティール
日本代表としてパリ五輪にも出場したテーブス海選手。2019年までアメリカ・ノースカロライナ大でプレーしていましたが、2020年1月に特別指定選手として宇都宮に加入。同シーズンは12試合出場にとどまりましたが、本格的なルーキーイヤーとなった翌2020‐21シーズンは全60試合に出場。東地区優勝、ファイナル準優勝という強豪チームの中で、確かな存在感を発揮し、大きな経験を手に入れました。宇都宮で3シーズンプレーした後は、滋賀レイクスを経て昨シーズンからアルバルク東京へ移籍。リーグを代表する強豪でポイントガードとしてさらなる成長を見せています。
2021‐22シーズン最優秀新人賞
西田優大(シーホース三河)
【STATS】
53試合 1試合平均11.6得点、2.6アシスト、0.7スティール、1.9リバウンド
リーグを代表する長身日本人シューティングガード・西田優大選手は東海大学在学中にも名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、新潟アルビレックスでプレー。大学卒卒業後の2021‐22シーズンに三河に移籍すると、事実上のルーキーイヤーとなったこのシーズン、自慢の爆発力を発揮します。2022年3月23日に行われた古巣・名古屋Dとの対戦では自己最多30得点をマークするなど、シーズン通して得点を量産。特にコーナーからの3ポイントは相手の脅威で、同シーズンの最優秀新人賞を受賞。現在も高い得点力を武器に、三河の衆力としてプレーを続けています。
2022‐23シーズン最優秀新人賞
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
【STATS】
52試合 1試合平均19.5得点、8.5アシスト、1.5スティール、3.4リバウンド
今シーズンからNBAに挑戦している河村選手ですが、福岡第一高校、東海大学在学中から特別指定選手としてBリーグでプレーを続け、2022‐23シーズンから東海大学を中退し、横浜と正式にプロ契約を結びました。すると、プロ1年目から驚異的な活躍を見せ、最優秀新人賞だけでなくリーグMVP(新人賞とのダブル受賞は史上初)、アシスト王、ベスト5にも輝き、一躍リーグトップ選手にまで上り詰めます。その後は日本代表にも完全に定着し、2シーズンBリーグでプレーした後、今シーズンから活躍の場をアメリカに移した河村選手。「新人」というカテゴリからは逸脱した異次元のプレーを見せたこのシーズンは、河村選手にとってもエポックメイキングな1年となったのは間違いないでしょう。
2023‐24シーズン最優秀新人賞
金近廉(千葉ジェッツ)
【STATS】
57試合 1試合平均6.2得点、1.0アシスト、0.3スティール、1.6リバウンド
Bリーグ屈指のスター軍団・千葉Jで将来を嘱望されているのが金近選手です。東海大学では1年時からチームの中心として2022年インカレで日本一&得点王を獲得。その後、大学を中退して2023‐24シーズンから千葉Jに加入すると、1年目からスター選手揃いのチームの中でプレータイムを確保。アウトサイドだけでなく、196センチの長身を活かしたインサイドでのプレーも見せ、見事にリーグの最優秀新人賞を獲得しました。富樫勇樹選手、渡邊雄太選手といった“レジェンドクラス”のプレイヤーを擁する千葉Jだけに、金近選手には彼らの後継者となるような活躍をこれからも期待したいところです。
文・花田雪