全国高校選抜大会 ハンドボール男子 強豪に善戦した大分雄城台、敗退の中で得た大きな収穫 【大分県】
第48回全国高校ハンドボール選抜大会 男子3回戦
3月24日 コダマ大洲アリーナ
大分雄城台21-30総社(岡山)
ハンドボールの全国高校選抜大会で、男子の大分雄城台が3回戦で強豪・総社(岡山)に21-30で敗れた。総社はU-19日本代表選手を複数擁し、高さ、パワーともに全国トップクラスの実力を誇るチーム。大分雄城台は前半、粘り強いディフェンスと速攻で食らいつき5点差で折り返した。
試合後、平井徳尚監督は「前半は最大5点差までは許容範囲だったが、後半の入りで3点差に詰めたかった」と悔しさをにじませた。後半開始5分間は互いに無得点の膠着(こうちゃく)状態が続いたが、ここでのチャンスをものにできず、相手のペースに巻き込まれた。「相手の土俵で試合をしてしまった」と振り返る。また、前半終了間際の7メートルスローでのミスが痛手となった。平井監督は「絶対に打ってはいけないコースへのシュートだった。逃げる形で打ってしまい、その後チーム全体の気持ちが切れてしまった」と冷静に分析する。もし、あの場面で正しい選択ができていれば、2、3点差で勝負を持ち込めた可能性もあったという。
2試合で22得点を記録した市川舜馬
それでも選手たちは強敵相手に果敢に挑んだ。キャプテンの市川舜馬(2年)は2試合で22得点を記録し、攻守にわたりチームをけん引した。市川は「ジャイアントキリングを狙っていたが、壁を越えられなかった。悔しい」と唇をかんだ。それでも、相手の高さに対抗するため、前から圧をかけ、2人で守る意識を徹底したことは大きな収穫だった。
前半は互角に戦えたものの、後半は徐々に点差が開いた。市川は「バックプレーヤーだけでパスを回し、コート全体を使えていなかった。1対1で仕掛ける場面が多く、単調なプレーが続いた」と課題を挙げる。さらに、「ミスしたらどうしよう」という空気がチームに漂い、ミスが続いて自滅してしまったことも反省点だ。平井監督は「日本一を狙うチームと戦えたことで、多くの課題が見えた。今日の敗戦が、今後の大きな成長につながる」と手応えを感じている。
大分雄城台はこの敗戦を糧に、次の目標を見据えている。市川は「インターハイ予選で必ず勝って、出場権を獲得する。そしてベスト4を狙い、今回戦ったような強豪チームにも勝てるようにもっと強くなりたい」と誓う。フィジカルの強化、戦術面の精度向上といった課題に取り組み、全国トップクラスを目指していく。
全国舞台で2試合の経験が成長につながる
(柚野真也)