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「愛」は感情移入のカギ?幅広い表現ができる「愛」の表現方法とは?【プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑】

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「愛」は感情移入のカギ?幅広い表現ができる「愛」の表現方法とは?【プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑】

NO.01 愛【あい】

[英:Love ]

【意味】

人やものをたいへん好ましく思う気持ち。特別に抱くかけがえのない感情。

【類語】

好意 情愛 慈しみ 愛着 親愛 熱愛など

体(フィジカル)の反応

つい目で追ってしまう身体的な距離が近くなる笑顔になれるうっとり見惚れるでれでれする胸が苦しくなる目尻が下がるなかなか眠れない緊張で顔がこわばるその人、ものに敏感になるじっとしていられない駆け足になる肌と肌が触れ合う体温が上がる

心(メンタル)の反応

会いたくなる触れたいと思う独占したい温かい気持ちになる少しのことでドキドキする気持ちが癒されるもっともっと知りたい相手の好きなものを好きになる尊敬の念を抱く恋煩う相手に依存する切なさを感じる充実感でいっぱい感情的になりやすい何かしてあげたくなるつねに相手を意識する無意識のうちに考えてしまう時を忘れて夢中になる

行動原理の源となる「愛」は過剰にならないよう印象的に描く

登場人物の気持ちを表現するうえで「愛」ほど広域な意味を持つ感情語彙はありません。「愛」の対象は、恋人や家族、親友、クラスメートなどなど――はたまた愛車や愛犬、愛校といった人間以外にも「愛」は限りなく広がります。人々のまわりには「愛」=愛でるものが溢れている点に着目しましょう。

むろん物語を創作するうえで「愛」は欠かせません。なぜなら、「愛」は主人公をはじめ登場人物の行動原理の源となるからです。

たとえば、ピンチの恋人を救うため強敵と戦う。これは愛ゆえの勇猛な行為にほかなりません。バスケ部の存亡を懸けて優勝を目指す。これもまた部員やマネージャーや部活への愛が駆り立てるチャレンジです。物語を書く際は、主人公たちの「愛」を印象的に表現するよう心がけましょう。でなければ読者は感情移入できず、話の展開に必然性が生まれないからです。しかし、「愛」をくどく過剰に描きすぎると読者はうんざりします。「愛」はさじ加減が大切なのです。

多様性が問われる時代だからこそ現代の「愛」のカタチはさまざま

【出典】『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』著:秀島迅

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