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自民党総裁選挙を改めておさらい。仕組みは? 有力な候補は?

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、9月26日の放送で、明日に迫った自民党総裁選挙を特集。今回の総裁選の仕組みについて、日刊スポーツ元編集局長で編集委員の久保勇人が解説した。

鈴木敏夫(文化放送解説)「この自民党総裁選挙、事実上の総理大臣が決まるということで。日本の新しいリーダーが9人の中にいるんです。どんな仕組みで決まるのか、改めておさらいをしていきましょう」

久保勇人「明日、国会議員による投票が行われ、地方票も合わせて午後に開票されます。国会議員票は1人1票で368票、党員票368票で同じ数あります。計736票の過半数を獲得した人が当選するわけです。自民党の規定で党員票は去年までの2年間、年間4000円らしい党費を納めた人に選挙権が与えられる。ただ前回の総裁選から、特例で1年分だけ納めた人にも与えられると」

鈴木「ええ」

久保「党員票の有権者は全国で計およそ105万人です。この105万人と国会議員368人によって私たちの新しいリーダーが決まる、という選挙です。この党員票はどう集計されるかというと、368票を9人に分配するんですけど、いわゆるドント方式です」

鈴木「あれ、ややこしいんですよね」

久保「仮に長野さんが仮に100票とったら、まず整数1で割って2で割って3で割って……。ほかの人も同じように整数で割っていって、値の大きな順から368を割り当てていく、という方式です。これで誰も過半数をとれなければ上位2人の決選投票になる。決選投票は国会議員が改めて1人1票投票する、これが368。そして各都道府県連に1票ずつ割り振られる47票があります。計415票。これで多数をとったほうが当選となる」

長野智子「はい」

久保「各都道府県の47票はどう分配されるか。既に投票された1回目の党員票で上位に残った人の多いほう。長野さんのほうが多ければ東京都は長野さん1票ね、という割り振りをする。いずれにしても決選投票にいくと1回目に比べて国会議員の比重がかなり高くなる、という選挙形態になっています」

長野「いまのところ、どなたも過半数はとらないのでは、といわれていますね」

久保「報道機関が折々に世論調査をしています。終盤の世論調査を見るといまは石破さん、小泉さん、高市さん、この3人がリードしているであろう、といわれています」

長野「3人の中から2人が決選投票にいく確率が高い、ということですね」

久保「現時点では。ただ各世論調査が但し書きをつけているのは『国会議員のうち40~50人は少なくともおとといの段階ではまだ決めていない』と。この1日2日、明日の投票までに各候補者が『自分に投票してください』と運動しています。この4、50票がどう動くかによって、まだどうなるかわからない、という流動的な要素も残っていると」

長野「皆さん、政策はわかっているでしょう。決め手はどこになってくるんですか?」

鈴木「選挙ですかねえ」

久保「総裁選のあと臨時国会が開かれたらすぐ総選挙になる、といわれています。そこで自民党が負けるわけにいかない、と」

このあとは久保が各候補者についても解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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