義母「話があるから部屋に来て」何のこと?主語のない話を読み解くと #頑張り過ぎない介護 204
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
手元に薬がないからと、義母から代理受診を頼まれたまる子さん。事前に本人からの電話連絡が必要になるので、お願いして出かけたのですが……。病院に到着すると「ご連絡いただいておりませんので、お薬のお渡しはできません」と受付で言われてしまい、受診できず……。義母はまる子さんが医師と話すのだから、電話は必要ないと思っていたようで、「私は悪くない」の一点張り。まる子さんは、これ以上話していても埒(らち)が明かないと思い、黙って受話器を渡し、イライラMAXのまま出直しました。
新手のお休み宣言?
出直した代理受診では、義母から連絡があったということで無事に診察室へ。しかし、「今回はむくみの薬が欲しいんだって?」と先生から言われ、何も聞いていないまる子さんはビックリ。ただ、代理受診では新しい薬をもらうのは難しく、ひとまず「減塩を心がけてみましょう」という話になりました。帰宅後、義母にそう伝えると、義母からは「まる子さんの味噌汁がしょっぱいからむくんだ」と言われてしまい、不都合をすべて自分のせいにされたまる子さんは、怒りに震えていました。
仕事から帰って食事をしていると、義母から「話があるから、部屋に来てちょうだい」と声をかけられました。
言われた通り、部屋を訪ねますが、義母は不在。
仕方なく出直すと、またも不在でタイミングが合わず。
一旦リビングに戻ったら、いつの間にか寝落ちしていたようで……。
気付いたら夕方! 慌てて義母の部屋へ向かいます。
今度は無事に会えました。
すぐに、義母は話し始めたのですが、主語がないため話を理解できず……。どうやら、子宮脱(骨盤底の筋肉や靭帯が弱くなることで、子宮が本来の位置から下がり、ひどい場合には腟の外まで出てきてしまう状態)を心配しているらしく、婦人科で処置をしてもらいたいようです。
ただ、よく話を聞くと、違和感を覚えているのは「尾てい骨」とのことで、それなら直腸脱(直腸が肛門から外に飛び出してしまう病気)が進行していると考えたほうが自然です。
そう伝えると、直腸脱の手術はしないと決め込んでいる義母の表情が曇り、不機嫌に……。
そんなに心配なら、今から病院に行くか聞いてみたのですが……。
うたた寝をしてしまった私は反論できず……。
義母は、明日の午前中に婦人科に行きたいと言いますが、明日はデイケアの日。
※ペッサリー:女性の腟内に挿入して骨盤内の子宮や膀胱、直腸などが腟から突出するのを防ぐ医療用器具のこと
デイケアに行くなら、看護師さんに診てもらえるので、そうするように言ったところ……。
どうやら、デイケアに行く気はなさそうです。いや、熱があったら婦人科にも行けないでしょうに……。
仕事から戻って食事をしていると、義母から「話があるから、部屋に来てちょうだい」と声をかけられました。何度か部屋に行きましたが、タイミングが合わず義母は不在。うたた寝をしていたら、あっという間に夕方になってしまい、慌てて再度部屋へ向かうと……。
「トイレに行くと、何かねぇ……出ている気がするんだよね」と、主語のない話を始める義母。頑張って読み解くと、子宮脱が心配なので、婦人科に行ってペッサリーリングという道具で脱を抑えてもらおうか? という話のようです。ただ、違和感を覚えるのは「尾てい骨」らしく、それだと子宮脱ではないような……? もしかして、腸がさらに出ているのでは? と言うと、直腸脱の手術はしないと決めている義母は、急に不機嫌に。
義母の様子はデイケアのときに看護師さんにも診てもらっていて、特に何も言われていませんが、そんなに気になるようなら今から病院に行くかと聞くと拒否。義母は明日の午前中に婦人科に行きたいとにおわせてきますが、明日はデイケアの日。それなら、デイケアで看護師さんに診てもらうように提案すると「熱がある」とひと言。……明日のデイケアは、お休みでほぼ確定でしょう。新手のお休み宣言?
--------------
主語のない話を聞き続けるのは、ラクではないですよね。まる子さんの場合「何の話をしているか」だけではなく、その先の「それに対してどうしたいか」までをくみ取る必要があるので、なおさらではないでしょうか。ただ、義母の体に何か変化が起きているのは間違いなさそうですね。そこまで深刻な状態ではないことを願いたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。