六会中1年 原田幸太郎さん “人魚”のように水面スイスイ フィンスイミング(Jr.)1位、市から表彰
足ヒレを装着して水中を進むハイスピードな水泳種目、フィンスイミングで好成績を収めているジュニアがいる。六会中学校1年の原田幸太郎さんは昨年10月の関東オープンに出場し、男子1500mサーフィス種目で優勝。今月22日に藤沢市民会館で開かれた「スポーツ人の集い」(市体育協会など主催)で、この1年間に活躍した選手として表彰を受けた。
「水中最速競技」とも呼ばれるスポーツ。近年ではお笑いコンビ、オードリーの春日俊彰さんがマスターズ日本代表に選ばれるなど人気を集めている。
幸太郎さんが得意とするサーフィスは、1枚の足ヒレ「モノフィン」を両足で履き、シュノーケルをくわえ、頭上で腕を組む姿勢を取りながら全身をうねらせて水面を泳ぐ種目。先の大会ではジュニア部門(13歳以下)の1500mにエントリーし、昨年同大会で自身が記録したタイムを1分23秒更新する18分6秒96で栄冠を手にした。
「元気な赤ちゃんだった」と母の智里さん。有り余るエネルギーを発散させようと、幸太郎さんが生後12カ月の時からベビースイミングに通わせた。当の本人も成長するにつれ、泳ぎが好きになっていった。ある日、智里さんが秋葉台公園プールを訪れた際、フィンスイミング体験のポスターを目にした。動画サイトで調べてみると、競泳では出せない速度で泳ぐ躍動感ある選手に幸太郎さんもくぎ付けになった。小学5年の秋に善行の県立スポーツセンターで活動するチーム、Meviusの門を叩き、しなやかな才能でみるみる技術を習得していった。
来月、千葉県で行われるジャパンオープンマスターズに向け、現在調整を重ねる幸太郎さん。「目指すは世界」。さらなる高みを目指し、競技に励んでいく。