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子どもの過度な「勝ち」「一番」への執着に対する親の寄り添い方と声掛け【専門家監修】子育ての悩み(15)

チイコミ!

子どもの過度な「勝ち」「一番」への執着に対する親の寄り添い方と声掛け【専門家監修】子育ての悩み(15)

「『勝ち』『一番』などへのこだわりが強すぎる…。どう対応して、どう寄り添うべき?」という4歳の女の子のママからのお悩みです。

蛯原正貴さん 江戸川大学 メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科 准教授
小学校教員・短期大学教員を経て、同大学では子どもの運動遊びやコミュニケーションを主に研究。保育実習にも携わる。

一人一人違う「こだわり」、状況に応じて向き合って

「こだわり」はいろいろな意味を持つ言葉ですが、今回のお悩みの場合は「ある特定のものや状況に著しい執着を示し、一定に保とうとする状態」を指します。まず「こだわり行動」は、第一次反抗期(イヤイヤ期)と呼ばれる2歳ごろから自己意識の芽生えとともに始まり、5~6歳ごろには社会性の発達に伴い減少する傾向にあります。「何にこだわるか」は個人差が大きく、性格やきょうだい構成、環境、発達段階などさまざまな要因や背景に影響されるため、望ましい対応については多岐にわたります。

今回のように「勝ち」や「一番」に過度なこだわりがある場合は、良かった所を具体的に褒める、頑張ったこと自体に価値があることなどを伝えましょう。また、「悔しい」という気持ちを受け入れ、そばに寄り添うのも時にはいいですね。お子さんの心が落ち着き、他のことに意識が向く対応方法を試してみてください。

こだわりにはプラスの側面も、見方を変えて見守って

負けたことを非難したり、他者と比較したりするような声掛けや、「こうすれば勝てたのに」といった「勝ち」「一番」へのこだわりを助長するような発言は普段から避けること。じゃんけんや鬼ごっこなど、気軽な遊びの中で負けを経験しながら「負けに対する耐性」を育んだり、「負け=悪」ではなく「また頑張るための力」と前向きな捉え方を伝えたりすることで、強いこだわりも和らいでいくでしょう。

 否定的に捉えがちなこだわり行動ですが、子どもにとって安心をもたらす効果や、探求心につながる可能性も秘めています。もちろんルールを破る、周囲に危害を加えるような行動には対処が必要ですが、そうでない場合は、物事に一生懸命取り組める個性として温かく見守ってあげてほしいです。もし、数カ月以上にわたりこだわり行動が継続し、生活にも支障が出る場合は、地域の保健センターや小児科医などに相談してみるといいでしょう。

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