まさに “あの蕎麦” が今ここに!【家そば放浪記】第283束:いわき『食品サトー商会』で買った、JFSA(藤原製麺)『業務用 ゆで置き用そば』430円(1人前86円)
つい先日、いわき駅へ行ってきた。同僚の佐藤との旅対決「はなれまSHOW」において、初手となる交通手段「高速バス」の終着地が、福島県のいわき駅だったのだ。
次の移動まで2時間ほど時間があったので、いわき駅周辺を探索。いわきの台所こと「鮮場やっちゃば」なる生鮮市場へ行き、「栗原はるみ先生も絶賛の海鮮丼」に舌鼓。
その後、市場内に業務スーパー的な『食品サトー商会』があったので乾物コーナーをパトロールしてみると……あったあった、ありました! 見たこともない蕎麦、ありました!
なにせ名前が『業務用 ゆで置き用そば』である。「ゆで置き(置き蕎麦)」することを前提とした蕎麦なのである。そんなのあるんか! 買うしかないだろ、絶対に!
ちなみに製造者・藤原製麺は、プライベートブランドの蕎麦や、他にはない独特な蕎麦を出してきたトリッキーかつテクニカルなメーカー。その中でも特に印象的なのは、ゆで時間「2分」の『早ゆでそば』だろうか。
はたして、今回の「ゆで置き用」の蕎麦とは一体……?
デカい鍋に湯を沸かし……
ゆで置く場合は3分半ゆでて……
冷水(氷水)で冷やし、水気を切り……
ラップして冷蔵庫へ!
1時間ほど置き……
取り出して……
完成。
して、そのお味は──
ちょっとこれはおもしろいですよ。話せば長くなりそうです。
アリかナシかで言えば「アリ」です。
もともと「置き蕎麦」が好きな傾向にある私。それ専用の蕎麦が来たら、おのずと評価が高くなる。
パケ裏を見る限り、あまり馴染みのない成分(アルギン酸エステル、卵殻カルシウムなど)が入ってるのは若干マイナスポイントだけど、ウマイかマズイかでいえばウマイ。
何かに例えるなら……スーパーやコンビニでよく売られている「割子そば」の蕎麦そのまんま! 食感、味、すべてにおいて、あれです、あれ。
「家そば」か「外そば」かなら……「外(スーパー or コンビニ)」となるでしょう。
ジャンクがウマイ時もある。むしろジャンクが恋しくなる時もある。ちょっと固まってるところもまた良し。私は好きです、こういう蕎麦。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24