「上がらないのは給料だけ」ペットボトル200円時代…激安スーパー「何とか199円で」
この秋も値上げラッシュが止まりません。
10月からペットボトル飲料は1本200円台に突入します。
札幌市内のスーパー。
10月に3000品目以上の食品が値上げされましたが、そのうちの7割以上が飲み物です。
帝国データバンクによりますと、原材料の高騰などを理由に10月値上げする食品は半年ぶりに3000品目を超え、このうち「酒類・飲料」が7割以上を占める2262品目となりました。
今回の値上げで自動販売機などの指標価格となる希望小売価格は、500ミリリットルの「コカ・コーラ」が10月出荷分から20円値上げされ、税抜き200円に。
アサヒ飲料も最大で約25%値上げし、「三ツ矢サイダー」や「カルピスウォーター」は税抜き200円になります。
1992年に110円で販売されていた缶の「コカ・コーラ」。
その後、ペットボトルタイプも自動販売機に登場。
2014年には150円でしたが、価格は上がり続け、ついに200円の大台に乗ることになります。
お客さんの反応は。
「もうあきらめてるわ。年金生活でやっているんだから、それでやるしかないしょ」
「ふざけんなって感じですよね。上がらないのは給料だけだよね」
激安のスーパーでは苦悩続く…
“激安”が売りの札幌市のスーパー、キテネ食品館の中塚誠社長は「500ミリリットルのペットボトルで10円~20円の値上げ。1.5リットルの大型ペットボトルは20円~40円の値上げになっている」と教えてくれました。
月寒支店では、500ミリリットルのコカ・コーラが119円から10円の値上げ。1.5リットルは200円を超える計算になりますが、利益率を下げてでも200円以下に抑えたいといいます。
中塚誠社長は「200円を超えてくると、客も高いと感じる。企業努力で何とか199円あたりで止めたい。利益率は低くなるが、客にリーズナブルに買ってほしい」と話します。
終わりが見えない物価高騰。この秋も、家計の負担が増えそうです。
食べ物も、インフラも
サトウ食品は10月1日の出荷分から、パックごはんを最大17%値上げします。サトウの切り餅などの包装餅も、最大29%値上げします。
他にも、タカノフーズは納豆・豆腐・厚揚げの全商品で出荷価格から10%以上値上げです。
さらに、政府の補助金終了を受けまして、光熱費も上がります。
北海道電力は、10月検針分から平均的な使用量の家庭で、9月より168円高い8868円に。
そして北海道ガスは、9月より19円高い6228円に値上がりします。
賃金は値上げに見合うのか…?
では、私たちの賃金はどうなるのかというと…全国平均は66円増えて、時給が1121円。
全都道府県で、初めて1000円を超えました。
道内は10月4日から65円引き上がり、1075円になっています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月30日)の情報に基づきます。