「神頼みで釣果アップ!」釣りにご利益がある大阪周辺の【大漁祈願神社3選】
釣りをしていると何か精神的な後ろ盾が欲しくなる。それはときに「祈り」に近い。リジョイス!ならばあなたは欠かさず、初詣くらいには行くべきだろう。心強い神様が安全も守ってくれるはずだ。ここでは大阪湾沿岸のアングラーのために、大漁祈願神社を紹介したい。私など信心の欠片もないが、大事にしているおまじないもある。そんなことも語りながら――。
新年の釣りはお祈りとともに
2025年が始まって一か月が過ぎようとしている。新しい年がみなさまにとって良いお年となるよう、私という卑小な存在も、自分も誰かからそのように願われることをイヤしく期待しつつ、お祈りしたい。
そんなことよりも、初詣には行かれただろうか?小正月も過ぎると「あけまして」というムードでもなくなるが、形だけでもお参りすることが、何かしらの怒りを買うこともない。むしろ悪人正機みたいでこれくらいのタイミングで参拝するのも、「なんだ、いいじゃないか」と神仏の心にかなう気がする。
大阪湾のアングラーには、次の3つの神社を紹介したい。大漁祈願を求めて、今更でもお参りすべし。
大阪市住之江区「住吉大社」
大阪南港から最寄り、と言ってはおかしいが、住吉区にあるのが「住吉大社」だ。日本全国に約2300社ある住吉神社の総本社で、航海・海上安全、商売繁盛、厄除け、開運などのご利益があるとされ、とりわけ大阪の人々に親しまれている。
主に漁業関係者が魚の豊漁や安全な航海を祈願してきた歴史もある。住吉大社は海上交通の守護神である「住吉三神」(底筒男命、中筒男命、表筒男命)を祀っており、古くから船乗りや漁師、商人たちが祈りを捧げてきたそうな。
泉南で大量祈願するなら「茅渟神社」
茅渟神社は、一つの大きなお社のことを言うのではない。大阪府泉南地域(主に岸和田市や泉佐野市周辺)に点在する神社で、古くから海や漁業と深い関わりを持つ神社である。「茅渟(ちぬ)」とは、現在の大阪湾周辺の古い地名「茅渟の海(ちぬのうみ)」に由来し、この地域の海運や漁業と密接な関係を持つ。もちろん茅渟とは、クロダイのチヌのことだ。
漁業の豊漁、航海の安全、海難事故防止のご利益もあるといわれる。漁業関係者の間では、毎年の漁のシーズン前に「大漁祈願祭」が行われてきたらしい(現在も存続しているかは不明)。
神戸国道二号線の良心「海神社」
神戸方面のアングラーには海神社(かいじんじゃ)をお勧めしたい。垂水駅から徒歩五分程度の距離にある、このあたりでは大変有名な神社だ。夏祭りは若者たちのデートスポットと化し、青春のにおいも漂う。やはり海辺にある以上、航海安全、漁業繁栄、さらに交通安全のご利益も。
この神社は立地があまりに良い。というのも、垂水漁港が歩いてすぐ目の前だ。ご存じのように垂水漁港は、およそ大阪湾界隈で釣れるすべての魚が狙える漁港といっても差し支えない。コブダイの姿も見られる。アコウやアイナメなど、大阪湾では魚影が少ない根魚類もここではよく釣れる。
個人的なおまじないも大事に
私は不信心で実家から徒歩数分の墓参りさえ厭うようなダメ男だが、それでもこうしたお参りに行きたい人の気持ちはわかる。何か人生の負担を大きなものに預けることで、気持ちが少しでもラクになるとよい。
数々の恩を受けては忘れ、愚行を繰り返し、馬齢を重ねた筆者も、このような「おまじない」を一種大事にしている可憐な一面もある。友人の画家が作ってくれたアジのバッジは、常にデスクの上に飾って離すことがない。
こういった個人的なお守りこそ、私は何か得体のしれないものからの大きな力を期待するよりも、ずっと現実的な気がするのだ。現実的な物に何かを期待するのも、ずいぶん生臭いようではあるが。
<井上海生/TSURINEWSライター>