クラシックの魅力を広める バイオリニスト・東亮汰さん
市内で一番新しい区民文化センターのこけら落とし公演は、市内で一番平均年齢が若い都筑区らしく、地元出身の25歳のアーティストが務める。「ホールが建つ場所が更地の頃しか知らなくて、ホールが建つという噂を聞いて、もしクラシックが演奏できるようなホールならば、いつかは演奏してみたいと思っていた。このような素晴らしいホールができたのは嬉しいし、まさかそのホールのこけら落としで演奏ができるとは思ってもおらず光栄。本番が楽しみ」と爽やかな笑顔を浮かべ、喜んだ。
こけら落としの公演は、ボッシュホールの指定管理者「つづきアート&メディアパートナーズ」が、地元出身で新進気鋭のアーティストであり、国内だけでなく世界に羽ばたき、活躍していく若手ということで白羽の矢を立てた。奇しくも昨年、第30回ヨハネス・ブラームス国際コンクールで第2位になり、「都筑スポーツ・文化賞」を受賞しており、満を持しての「凱旋公演」となる。チケットは早々に完売。期待の高さがうかがえる。
母がアマチュアオーケストラで弾いていたこともあり、生活の一部だったバイオリン。4歳から習い始め、迷うことなくバイオリニストを目指してきた。バイオリンの魅力について、「弦と弓の摩擦をコントロールしながら表現する音色づくり」と語る。協奏曲を中心に、数多くの作品に関われることも、他の楽器と比べ惹かれるところだとも。
いよいよ本番。最近は気負うことなく程よい緊張感の中で演奏できるという。自身の演奏を通じて「クラシックを身近に感じてもらい、リラックスして楽しんでもらえれば」と期待した。