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葵わかなが語る『ブラックペアン シーズン2』の現場。「二宮和也さんが生み出す安らぎの空気感があった」

TBSラジオ

”いつもの朝“を”ワクワクする朝“に変える番組。

9月19日(木)は、パンサー・向井慧と木曜パートナー・横澤夏子でお届け。

9時台のゲストコーナー『ふらっとおいでよ』のゲストは、俳優・葵わかなさんをお迎えしました。

『ブラックペアン シーズン2』での二宮和也さんが生み出す独特の空気感

向井:座長である二宮さんは現場ではどんな方ですか?

葵:すごいフランクで。もちろんお2人もお会いされたことあると思うんですけど…。

向井:フランクですよね~。 横

横澤:優しい。

葵:オンとオフがわからないぐらい裏表が本当にない方だなと思って。

向井:言い方アレですけど、ずっと喋ってますよね?

葵:いろんな人と喋ってますよね。シーズン2までやって、より感じたのはやっぱりすごい周りの方のことを見てるし周りの方のことをいつも気にかけてくださっている方なんだなっていうふうに感じて。一番出番も多いですしやらなきゃいけないこともたくさんあって大変なのに、現場で全く疲れた様子とかも見せずいろんな方と「今日元気?」とか「どうなの?」とか喋って。こうやって相手の調子を伺ってるのかなって。

横澤:すごい!

向井:主演、座長としてなのか。

葵:気づいたらどんどん二宮さんのあの空気感があって、みんなが二宮さんに安らぎを感じてるみたいな…ドラマの内容的にも重いところとかもありますけど、そこをすごく二宮さんの独特な空気感がみんなを励ましてくださってた感じがして、本当に素敵な方!と思って。

横澤:いい人~。

葵:もう大好きですね。

14歳で芝居にのめり込む。「自分の苦悩がこうやって映画になるんだ!」

向井:最初はヘキサゴンに出たいって気持ちからお芝居をやる転機ってどこなんですか?

葵:事務所に入ってからいっぱいオーディションとか受けるんですけど、CMやドラマの幼少期の子役とかに受かってやらせていただけるお仕事もそういうものが増えていって。何となくやってたのが、14歳のときに初めて映画に出るんですけど、『陽だまりの彼女』っていう映画があって。その映画が今までもらった役の中で一番大きい役で。

向井:はい。

葵:主人公の幼少期の役だったんですけど、もうめっちゃ難しすぎて。お芝居ってこんな難しいの!って、本当にもう…食事もままならないぐらいすごい考え込んじゃって、14歳のときに。

向井:今までは逆に言うとそうはならなかったんですか?

葵:ならなかったんですよね。

向井:そこまで考え込むこともなく。

葵:今までの役は一言とかだったし、こんな感じなのかな?みたいな感じでやってたのが、映画ってなると…そのときの監督は作り込みたいってリハーサルもいっぱいしてくださって。私ともう1人の幼少期役の男の子と女の子。で、その大人になった役者さんが松本潤さんと上野樹里さんがいらっしゃって4人でやって。

横澤:すごい…。

葵:子供のシーンを大人の2人がやってくださったり、当時幼少期の相手役が北村匠海くんだったんですけど、自分たちが大人の役をやって交換したりとか…。

向井:すごいなそれ(笑)!

葵:もう…何か感じたことないプレッシャーと自分のいろんな感情で胸がいっぱいになっちゃって。緊張した結果、できてたのかわかんなかったまま、もうグルグルで終わったんですけど、身内で1回初めて見る初号試写っていうのがあって初めてクリーンで自分を見たときに、お芝居ってこうなるんだ!みたいな。

向井:感動したってことですか。

葵:あれが映画になるんだ!みたいな…自分の苦悩が。それで楽しさを感じてよりお芝居にのめり込んでいった感じでした。

向井:それが14歳よ!

横澤:14歳かー、すごい経験だ。

向井:自分の幼少期の役を大人のお2人が演じるって…それは映画の中にはもちろん出てこないわけですもんね?

葵:出てこないですね。

向井:その世界観を作り込むための演出。

葵:似せるっていうか、共通項を作るために…とか。

横澤:震えちゃう、そんなの!

朝ドラ『わろてんか』は視聴者の想像力も借りて作り上げた。

横澤:朝ドラ『わろてんか』のてんちゃんで、その時も座長でしたけど…。

向井:そうですよね。、あの時はおいくつぐらいですか?

葵:あのときは18から19になる1年間だったので…。

横澤:それで半生全部…すごいですよ本当。私達の吉本興業の吉本せいさん。だから葵さんがいなかったら私達はいません。

向井:演じてたってことですからね。

横澤:私、忘れられないシーンがあって。かけおちか何かで出て行こうとするんですよね、そのとき白いお着物をもらうシーンがあるんですよ。

葵:あ!はい。

横澤:好きな人のところに行くんだったら死装束を持って行きなさいって言って、嫁入り道具に白いお着物ね。またそれが愛が詰まってるんですけど、すごい覚悟を感じて。ぐっときたのをすごい覚えてます。

葵:嬉しい。ありがとうございます。

横澤:やっぱり笑いを職業にするっていうのも、ないところからいきなり作る物語じゃないですか。それもすごい鳥肌立って。また頑張り屋さんだよね~!

向井:わろてんか熱すごいね(笑)。

葵:すごい嬉しいです。

横澤:でもね、基本的には…涙ももちろんありましたけど、やっぱ明るい作品で活力をもらえてすごい吉本興業に入ってよかったって思った作品でございました!だから今日はお会いできて本当に嬉しい。

葵:もう…ありがとうございます。

向井:この『わろてんか』も葵さんにとっては一つの作品っていう感じですよね。

葵:そうですね。オーディションで決めていただいて、やっぱり朝ドラって女優さんやってたらヒロインじゃなくてもどんな形でも関わりたいと思えるような番組なんですけど、それでたまたまオーディションでヒロイン役をいただけて、「どうしよう、私がヒロインなんて」とかすごい思って。

向井:重圧が違いますもんね。

葵:年齢とかのこととかも思うし何が必要要素なんだ、とかすごい悩みながら‥でもやっぱりおっしゃってくださったように、笑いの話だったのでとにかく明るくて。

横澤:ぴったり!ってすごい思っちゃうんですよ、もう笑顔が。弾ける笑顔がパーンってきたときに、「はい!朝始まりました!」みたいな。

葵:嬉しい(笑)。

横澤:プライベートのこととか全然知らないんですけどね(笑)。でも人間性がにじみ出るというか、葵さんにぴったり。てんちゃんって素敵ってすごい思いながら見てました。

向井:19歳でそれを背負って。朝ドラって10ヶ月ぐらいってなると期間も長いしなかなか大変なとこも?

葵:大阪局の制作だったので大阪に10ヶ月間住み込みでマンションの部屋を借りて初めての一人暮らしでホームシックになったりしながら(笑)。

向井:『わろてんか』の役は何歳までの役を演じたってことですか?

葵:最初が17歳とかで…最後が52とか3とか。

向井:それを演じる難しさみたいなのはもちろんありますよね。

葵:そうですね。役は歳をとるんですけど自分の見た目はどうしても変わらないので、白髪だったりとか…。

向井:メイクとかでね。

横澤:でも貫禄が出てくるんですよ。藤井隆さんとか吉本興業の中にいるんですよ?それを取り仕切ってるんですよ?てんちゃんがね?それがすごいんですよ。

向井:でもちゃんと貫禄があるからしっくり見えるっていう。

横澤:そう。ついていこう!っていう感じで。広瀬アリスさんのリリコさんとかもね…あの感じがめちゃくちゃ良かったんですよ。

葵:素敵ですよね。

向井:とんでもない経験ですよね。

葵:普通だったら歳をとってるものを19歳がやるってできないじゃないですか。でも朝ドラだからこそできたし、それは自分が同じ役を長く演じられるからっていうのと、プラスお客さんも半年間見てくれてるから、お客さんの想像力もお借りしてみんなで最終的にはイレギュラーを現実にしていく、みたいな感じでやった方がいいというのを監督に当時言われて。そうやって作品がよりお客さんと近くったり、愛を感じながらできるというか。そういうのがすごい初体験でした。

横澤:毎日一緒に生きてるって感じなんで。

向井:朝ドラってそういうことなんだよね。

横澤:てんさんの人生を私も全うさせていただくっていう。

(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)

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