意外と小さな国?!ニュージーランドが経済を回す為にあえて触らないそのまま活用できる豊富な資源とは?【図解 地理と経済の話】
ニュージーランドはあえて開拓しないことで経済を回している【図解 地理と経済の話】
ありのままの自然を堪能する
ニュージーランドの面積は日本の70%ほどであり、人口密度は約20分の1しかありません。広々としたイメージがありますが、実は意外と小さな国なのです。自然にとても恵まれているのも大きな特徴。ニュージーランドでは、この自然の豊かさをセールスポイントにした観光業を前面に押し出しています。国土の約30%を国立公園にし、自然を守るための規制を敷いているのもそのためです。
開発は経済を動かす原動力のひとつですが、ニュージーランドでは自然をあえて温存し、観光スポットとして活用しています。さまざまなアクティビティが楽しめる最大のリゾート地クイーンズタウンはいうに及ばず、ワイトモ洞窟で土ボタルを観察したり、最高峰マウント・クックでスキープレーンに乗ったり、広い海岸線でホエールウォッチングを楽しんだり、見どころ・遊びどころは枚挙にいとまがありません。また、観光地にはトレッキングコースもあるので、自然をそのまま体感することも可能です。
この国では、貴重な動物たちも重要な観光資源。オーストラリア同様、固有種が多く生息するニュージーランドでは、飛べない鳥キーウィやカカポ、ペンギンのなかで最も数の少ないイエローアイドペンギンなど、希少な動物たちを積極的に保護しています。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』