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園芸楽しむ人の助けに 教室で講師も 伊賀・奥さん

伊賀タウン情報YOU

山田地域住民自治協議会主催の寄せ植え教室で説明する奥さん(提供写真)

仕組みを科学的に分かりやすく

 珍しい植物「チョコレートコスモス」の育種家として知られる三重県伊賀市千戸の園芸研究家、奥隆善さん(47)は、専門的な内容を分かりやすく伝える語り口で講演やテレビ出演の機会も多い。地元の山田地域住民自治協議会主催の園芸教室などでも講師として人気を集める。

奥隆善さん

始まりはアサガオ

 幼いころに花の色の遺伝に興味を持ち、小学2年の時に自宅の庭でアサガオの交配に挑戦。小学5年で始めたハボタンの栽培は毎年欠かさず、今年で37年になる。中学生のころに興味を持ったバイオテクノロジーを学ぶため、千葉大学園芸学部に進学し、学業と並行して同級生らと花の生産・販売業をしながら、大学院まで進んだ。

 同大学院の前期課程修了後は伊賀へ戻り、「何も無いところからくわ1本で」農業を始め、少しずつ規模を拡大。今では約2800平方メートルの土地で切り花約30万本、花・野菜苗数万株を生産している。

 園芸教室では「植物を上手に育てるには、その仕組みを科学的に理解するのが一つのポイント」と強調する。大学院までに学んだ知識と、プロ農家としての24年の経験を交えて解説する奥さんは「科学的な説明で、園芸を楽しんでいる人の手助けができたら」と思いを語った。

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