高校総体、彩るポスター 白山高校 山口さんが最優秀賞
2027年度に南関東4都県(神奈川県・山梨県・千葉県・東京都)で開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の「総合ポスター図案」に、白山高校美術科3年の山口朋恵さん=人物風土記で紹介=の作品が選出された。大会を盛り上げるため、あらゆる場面で使用される予定だという。
今回、開催都県の中学・高校生を対象に公募されたのは「大会愛称」や「スローガン」「シンボルマーク」「総合ポスター図案」。総合ポスター図案には278点の応募が寄せられ、その中から山口さんの作品が最優秀賞に輝いた。
円と縁を意識
山口さんが描いたのは、鮮やかな色彩が目を引く作品。インターハイで実施される競技から、15競技を選び円形に配置した。それぞれの特徴となる動きを捉え、一目で何の競技か分かるように工夫。また、「円」の形にすることで、人との関わりを示す「縁」も意識したという。
昨年夏に公募を知り、構想に時間をかけた後、1週間ほどで描き上げた。受賞の知らせが学校に届いたのは昨年12月。しかし、情報が公開されるまで口外できず、校内でも一部の教諭しか知らなかったそうだ。
1月24日には神奈川県民ホールで行われた授賞式に出席。「すごく緊張した」と言いながら、「まだ実感が湧かないけれど、選んでいただいたことが素直にうれしかった」と微笑む。
高校では美術部にも所属。洋画を中心に平面作品を多く手掛けてきた。コンテストにも多数参加し、第66回全国学芸サイエンスコンクールでは、ポスター/デザイン部門で銀賞に輝いている。
「今回が高校生として参加する最後のコンテスト。有終の美を飾れて良かった。ただ、自分が描いたポスターが世に出るのは2年後なので、その時は懐かしい気持ちになるかもしれません」と山口さんは話している。