市町村対抗「かながわ駅伝」
「第79回市町村対抗かながわ駅伝競走大会」が2月9日、丹沢湖周回コース(全7区間/42・236キロメートル)で行われた。茅ヶ崎市、寒川町チームの活躍を紹介する。
茅ヶ崎市終盤追い上げ6位入賞
茅ヶ崎市チームは、劇的な展開で6位入賞を果たした。
1区ではメンバー最多となる4回目出場で最年長の藪田峻也選手が序盤からハイペースな展開となるなか17位でタスキをつなぐと、中学生区間の2区で成田光希選手は順位を1つ下げ18位に。
続く3区の小林瑠偉選手が区間7位の走りで13位にまで順位を上げると、4区の山田涼太選手は区間7位の好タイムで10位につける。続く女子区間の5区は3年越しで選ばれた橘田菜々美選手。トライアスロンで鍛えた力は健在で、順位を1つ上げて9位で6区へ。すると上出睦仁選手が区間2位の快走で7位にまで順位を上げる。
最終7区を走る増田勇太選手は、前日に急遽出場が決まったものの区間4位の走りを見せ、6位でゴールした。
葛西威志監督は「力が出せなかった選手もいたが、それをカバーできるのが駅伝の素晴らしいところ。来年以降も茅ヶ崎チームの伝統として、受け継いでいってほしい」と話していた。
寒川町18年ぶり町村の部で5位
寒川町チームは、総合では23位、町村の部で18年ぶりとなる5位入賞を果たした。
1区・坂本大翔選手、2区(中学生区間)・赤羽快莉選手、3区・皆倉一馬選手、4区・中田大貴選手、5区(女子区間)・町田亜美選手、6区・藤本友陽選手、7区・竹内航輔選手というオーダーで臨んだ寒川町チーム。1区から7区まで、全選手が設定タイムを上回る力走でタスキをつないだ。
町村の部5位に浮上して以降は、「後続の選手への声援にプレッシャーを感じた」(7区・竹内選手)としながら、懸命な走りで順位を下げずゴールテープを切った。
今回の結果について松野茂雄監督は「12月から行ってきた合同練習と選考会で、控えとなった選手の記録も出場選手に近く、チーム全体に緊張感があった。来年度以降も継続し、『かながわ駅伝』を楽しめるチーム作りをしていきたい」と意気込みを語り、西山博正コーチは「来年度は中学生、高校生以上の選手を中心にさらに精進し、町村の部で3位以上を目指したい」と力強く語った。