吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【乗っ込み釣り場を転戦#4】
テーマは「乗っ込み釣り場を転戦」。茨城県の砂沼から群馬の城沼へと転戦し、どうにか尺クラスをゲットしたが、狙いのサイズにはほど遠い。果たして吉田に釣りの女神はほほ笑むのか。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
ハタキの城沼の尺=オデコ?
群馬県館林市にある城沼東岸の通称・出っ張りにて13時までに尺級2枚をゲットしたが、狙いの大型または腹パンはいまだ顔を見せず。
吉田康雄
「何とかオデコは免れましたが、これでは終われないですね」
だね。ハタキの城沼で尺だなんてオデコに等しいよ。せめてブツ撮りできるくらいのサイズを釣ってもらわないと取材成立とはいかないね!
ハタキは朝よりも確実に収束気味だったが、それでも周囲にはまだ魚の気配がムンムン。いつ大型が食ってきてもおかしくない状態だった。しかし吉田がこれまで狙ってきた穴では釣れても尺どまり。新たにいい魚が回ってきてくれればラッキーだが、ウキの動きだけみると期待薄な感じが否めない。時計はすでに14時すぎ。
吉田康雄
「別の穴に移動してみます」
動いたのは地元常連から二択で朝イチに勧められた出っ張り左側の穴。右側に見切りをつけ、左穴で再起を図る。
まさかの1投目でヒット
それまでの穴は正面向きでのハス根狙いだったが、こちらの穴は左斜めを向いてハス根と岸際アシとの間にウキを立たせる。その幅は約80cm。
吉田康雄
「パッと見ただけではハタキもなく魚っ気を感じませんでしたが、静かに座って見ているとハス根が揺れてますね。しかも岸側のアシの中も揺れてます」
魚もバカじゃない。立ち上がって人の気配を出せば遠ざかってしまうのが道理ってもので、姿勢を低くして静かにしていると居心地のいい穴であればまた戻ってくる。
14時30分、竿8尺タチ60cmの底釣りで再開。エサは両グルテン。タックルとエサは図の通り。
吉田康雄
「きました!」
まさか1投目で何か起こると思っていなかった記者はよそ見をして吉田を見ていなかった。
正面には広いスペースがあるので、穴から魚を引きずり出してさえすれば、あとは余裕で取り込める。上がってきたのは38cmのやや腹が膨れた美ベラで、移動前とはあきらかに異なるサイズ感の魚だった。
移動が功を奏したね!
吉田康雄
「はい。まさか1投目で釣れるなんて」
だがこれで事は終わりでなかった。
41cm超えオスベラ浮上
検寸などでやや間をおいた次投、またも底釣りらしい小さなツンでヒットし、今度は前投を上回る大型が口を大きく広げて上がってきた。
吉田康雄
「もしかしたら40cmあるかもしれません」
タマ網に収まった魚をマジマジと眺めながら吉田が叫ぶ。
急いで検寸すると41cm超えでオスベラの白子だろうか、これもやや腹が膨れていた。やったじゃんか、これでどうにかカッコがついたんじゃない。
吉田康雄
「はい。長い間ご心配をおかけしましたが、どうにか40cm超えをゲットできました」
でもここには尺半級もいるから、さらに上を目指そうぜ!
いよいよエンジンがかかった吉田。何と次投でも良型を掛けたが惜しくもアッパー。しかしこれで3連続のアタリ。穴が違っただけで、こうもウキの動きが変わろうとは吉田本人も驚きを隠せないとはこのこと。
しかしその後はアタるも尺~尺2寸ばかりとなり、ウキが見えなくなった17時30分に納竿。ノルマの40cm超もしくは腹パンは1枚しか出なかったが、吉田は大満足で釣り場を後にした。
次回は「大減水の河口湖で大型狙い」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年5月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。