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最終黒字だったエニグモが「バイマ」の1100万人の顧客基盤をベースに今期はM&A戦略を拡大へ

セブツー

「バイマ(BUYMA)」を運営するエニグモは3月17日、2025年1月期の通期決算を発表した。売上高は59億2800万円、営業利益は7億3900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4億3300万円だった。なお、エニグモは2025年1月期の中間期から連結決算に移行している。エニグモは1株あたり10円の普通配当を実施予定で6期連続の配当となる。

エニグモはこれまでソーシャルコマース事業の1事業区分だったが、中間期決算から「バイマ」を運営するファッションプラットフォーム事業と「バイマトラベル(BUYMA Travel)」を運営するトラベルプラットフォーム事業の2事業区分に変更している。

ファッションプラットフォーム事業の売上高は56億3800万円、セグメント利益は1億5800万円だった。会員数は約1152万人と前年から5.1%増加しているが、商品総取扱高は前年から7.8%減少し約533億円だった。

トラベルプラットフォーム事業の売上高は2億9000万円、セグメント利益は1億7700万円の赤字だった。エニグモは2027年1月期に売上高100億円をターゲットとする中期目標を立てており、昨年5月には持分法適用関連会社であるMEGURUを連結子会社化している。MEGURUは昭文社ホールディングスからスピンアウトした企業で、アクティビティ予約プラットフォームであるHello Activityを運営している。

エニグモの2026年1月期の通期業績予想は、売上高は67億1900万円(前年比113.3%増)、営業利益は5億3600万円(同72.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億2200万円(同74.4%増)を見込む。エニグモは、新規事業として人材紹介サービス事業と不動産事業に参入しているが、今期もM&A戦略を拡大させる方針で、「バイマ」が持つ1100万人の顧客基盤とのシナジー効果が期待できる事業の創出を目指す。

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