やせない理由は隠れ“脂肪肝”かも!? 健康診断でチェックすべき3つの数値とは?【新脂肪肝 代謝復活ダイエット】
脂肪肝になっているかをチェック① 健康診断の数値で隠れ脂肪肝もわかる
3つの数値で肝臓の状態がわかる
自覚症状がなく、外見に表れにくい脂肪肝ですが、肝臓の状態は健康診断を受ければわかります。「肝機能検査」という項目が必ずあるので、診断結果が出たら、まずはその数値をチェックしてみましょう。
脂肪肝かどうかを知るには、3つの数値を見ます。最初に確認しておきたいのが「ALT(GPT)」と「AST(GOT)」です。2つともアミノ酸を合成する際に使われる酵素で、炎症によって肝細胞が壊れると、これらが血液中に流れ出し、数値が上昇します。一般的な基準値はALT、ASTともに10〜30U/Lですが、5〜16U/Lを理想値と考えておくといいでしょう。どちらかの数値が20U/Lを超えたら隠れ脂肪肝、2つの数値が20U/L以上になると脂肪肝の可能性が高くなります。
もうひとつ確認しておきたいのが「γ-GTP」です。胆管に含まれる酵素で、肝臓への負担が続くとこの数値が上昇します。ALTよりASTの数値が高い、もしくはγ-GTPの数値が高い場合は、アルコール性脂肪肝の可能性が高まります。
診断結果
脂肪肝になっているかを健康診断の結果で確認
ALT(GTP)
[一般的な基準値] 10〜30U/L
[理想値] 5〜16U/L
アミノ酸をつくるときに使われる酵素。糖質をとりすぎると最初にこの数値が上がる。肝細胞が破壊されると血中に放出されるため、数値が高いと脂肪肝が進行している可能性大。
AST(GOT)
[一般的な基準値] 10〜30U/L
[理想値] 5〜16U/L
アミノ酸をつくるときに使われる酵素。肝臓や筋肉に多く含まれる。肝臓だけでなく、筋肉が破壊されたときにも数値が上がるため、ALTの数値との比較で脂肪肝かどうかを判断。
γ-GTP
[一般的な基準値] 男性:10〜50U/L / 女性:10〜30U/L
肝臓や胆道に異常があると数値が上昇。アルコール性肝障害の目安とされるが、糖質のとりすぎやストレスによっても比較的容易に数値が上がる。
両方が20U/Lを超えたら脂肪肝の可能性大
【出典】『新脂肪肝 代謝復活ダイエット』著:栗原毅・栗原丈徳