NPO法人ぜんしん 交流でひきこもり復帰へ 地域住民のスマホ講師に
平塚市内で不登校やひきこもり改善支援に取り組むNPO法人ぜんしん(柳川涼司理事長)が、平塚市立八幡公民館と共催でひきこもりの若者の自立支援に臨んだ。同公民館を利用する地域住民の課題解決にひきこもり当事者が協力する一石二鳥の取り組みだ。
初の試みは昨年11月から今年1月にかけて3部構成で開催。ぜんしんスタッフ19人、地域住民23人が参加した。
1部でひきこもりや不登校を理解してもらう講演会、2部でゲーム大会を開くことで緩やかに距離を縮め、3部でデジタル相談会を実施。スマートフォンやパソコンに慣れていない高齢者に若者が使い方を指導した。
参加した高齢者からは「日頃気になっていたことを相談できた」「家族だと教える側がイライラしてしまう。優しく教えてもらえて良かった」といった喜びの声が寄せられた。講師となった若者は「感謝され自信がついた」「教えることが楽しかった」などと感想を話した。
柳川理事長は「参加者全員に恩恵があったと感じた。この事業を他の公民館とも共催できたら」と話した。