全部、想像以上に大変…妊娠中のつわり、出産よりつらい陣痛、はじめての育児
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二人の姉妹を育てるママライターのChisatoです。私の初めての妊娠・出産は10年前。妊娠したときは会社員として働いており、産休を取得できるギリギリまで出勤しました。妊娠、出産と仕事をどう両立するかをいつも考えていた気がします。
“つわり”に悩まされながらも、会社員生活を送る
“つわり”がはじまったのは、かなり妊娠初期のころ。おなかがすくと気分が悪くなるので、お菓子やアメなどを常備して乗りきりました。つわりがつらかったのは安定期に入るまででした。職場の人など、公に伝えられるタイミングではありません。体調が悪いことをなるべく出さないようにしながら働いていました。
おなかが大きくなってくると腰に負担がかかるので、妊婦ベルト(妊娠初期のころは腹巻タイプ、後期は面ファスナーでつけはずしするタイプ)を愛用。また、体をほぐし、体力をつけたいと、市が運営していたマタニティービクス教室に通いました。音楽にあわせて踊るマタニティービクスは体調維持にもストレス解消にもとてもよかったです。
順調な妊婦生活のゴールは、陣痛室でまさかの2連泊
臨月で産休に入ると、実家へ里帰りをしました。出産予定日まで2週間。赤ちゃんグッズを作ろうと材料を買いこみ、毎日近所の公園へ散歩に行く計画をたて、実家でのんきな妊婦生活を満喫する予定でした。
里帰りして数日後の夜、おなかに生理痛のような鈍い痛みが。寝ている最中も、不規則に痛みを感じます。「もしかして陣痛かも…?」念のため産院に電話をしたところ、「10分間隔になったらまた連絡をください」とのこと。あとになって考えれば、前駆陣痛だったのだと思います。
痛みが強くなることなく朝をむかえ、トイレに行ったらまさかの破水。そのまま産院に入院することになりました。陣痛室に入り、陣痛を計るモニターとにらめっこ。なかなか陣痛が本格化しないまま夜になり、陣痛はすっかり小康状態に…。
そのあともときどき陣痛らしい波がくるものの、本格的な陣痛にはなりません。結局、入院して陣痛室に移されてから2泊して3日目の昼に陣痛促進剤をうち、そのうえ先生におなかを押されて、ようやく赤ちゃんがうまれてきました!「本当に疲れた」の一言でした。
慣れない育児に右往左往!古い実家に2カ月滞在
退院後は、しばらく実家ですごしました。赤ちゃんは昼も夜もなかなか寝ないし、寝てもすぐ起きるし、母乳も足りているか分からないし…と、うまくいかないことだらけ。両親は仕事をしていたので夜中は頼れません。寝ない赤ちゃんを抱いて朝をむかえるのは本当につらかったです。
育児の便利グッズや、添い乳などの知識を事前に仕入れていれば、もっとちがったかもしれません。昼間、寝ていても布団に降ろした途端、泣いてしまいます。ほぼ抱っこしていたので、ひとりのときは片手で食べられるものだけ食べて、乗り切りました。
実家には2ヶ月ほど滞在して、自宅に戻りました。このころになると、子どももスイングチェアで昼寝ができるようになっていました。
寝ている間に休憩をしたり家事をしたりと、手助けがなくても何とか生活できるようになっていたのです。むしろ、赤ちゃんの世話には、古い実家より、コンパクトにまとまった自宅の方がすごしやすいと感じることも多かったです。
知らないことだらけだった妊娠、出産、育児。マタニティー学級にも通いましたが、実際に赤ちゃんが生まれてみると習っていないことの連続で、毎日手探りでした。新生児期は赤ちゃんとのコミュニケーションもとれず、何が正解かもわからないので育児の楽しさを見いだせずにいました。でも産後2ヶ月目で、はじめてよびかけに応えて、こちらをむいて笑ってくれたときの感動は、今でも忘れられません。その子もいまは10歳。あのときがんばって良かったな、としみじみ感じています。
[Chisato * プロフィール]
2人の女の子を育てています。すっごく仲良しでいつもくっついて、ときにはケンカをする様子をほほえましく見守っている毎日です。娘たちが大人になったら、一緒にショッピングや旅行に行くのを、今から楽しみにしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。