『六甲山上バス』と『六甲摩耶スカイシャトルバス』も2024年10月から「値上げ」するみたい。定期は据え置き
六甲山上エリアの移動に欠かせない「六甲山上バス」と「六甲摩耶スカイシャトルバス」の運賃が、ともに2024年10月1日(火)から改定されることが決まりました。
六甲山上に点在する施設を結ぶバス
六甲ガーデンテラス ©一般財団法人神戸観光局
六甲ガーデンテラスや六甲山牧場、アスレチックパークGREENIAなど、さまざまな施設がある六甲山上エリア。
山上には「六甲ケーブル」や「まやビューライン」に乗って移動しますが、点在する施設をスムーズに巡るためにバスは欠かせません。
バスは、六甲ケーブル山上駅から摩耶方面を巡る「六甲摩耶スカイシャトルバス」(摩耶線)と、有馬方面を巡る「六甲山上バス」(六甲山上線)があります。
両バスを運行する神戸六甲鉄道によると、1993年に改定して以来約31年間、消費税率引き上げに伴う改定を除いて、運賃の値上げは実施していませんでした。
しかしバスの利用者は減少傾向であることに加えて、昨今の燃料費高騰や賃金増加などにより経費が拡大し、厳しい経営状況に。
今後も安定的に運営するために、価格改定する判断になったそうです。
普通運賃・回数乗車券が値上げ 定期は据え置き
値上げの対象となるのは「片道普通運賃」と「回数乗車券」です。「通勤定期・通学定期運賃」は据え置きとなりました。
片道普通運賃
片道普通運賃現行(実施運賃)改定後(実施運賃)対キロ区間制
(山上線・摩耶線とも)170円区間230円200~310円区間270~420円320~490円区間430~580円
これまで170円で乗車できていた区間が「230円」からと60円アップになります。
そのほかの区間でも値上げとなるそうで、200~310円区間では「270~420円」に、320~490円区間は「430~580円」と、片道で500円を超えるようになります。
六甲山上バス(六甲山上線)の運賃を比較すると、最も値上がりするのが六甲ケーブル山上駅~六甲有馬ロープウェー山頂駅間で、従来料金から110円アップの「370円」になります。
六甲摩耶スカイシャトルバス(摩耶線)の新運賃を見ると、片道500円を超える区間がいくつかあります。
通勤定期・通学定期運賃
通勤定期券(1カ月)は6120円、通学定期券(1カ月)は5100円、通学定期券(小人/1カ月)は2550円のまま変わっていません。
回数乗車券
回数乗車券現行改定後普通運賃170円230円回数乗車券(大人)
(11枚つづり)1700円2300円回数乗車券(小人)
(11枚つづり)900円1200円
回数乗車券(11枚つづり)は大人・小人ともに値上げされ、大人は現行から600円アップ、小人は300円アップになります。
利用者の減少や物価高騰などの理由により、経営状況が厳しいバス各社。やむなく値上げに踏み切る動きが増えてきています。生活の足としてバスを利用する人にとって、運賃の値上げは家計に重くのしかかってきそうです。