親子で学ぶ東京湾の課題<海洋環境>と<冬のタチウオ> 「日本さばける塾 in いちかわ」開催【千葉県市川市】
親子向けの環境学習イベント「日本さばける塾 in いちかわ」が2月9日、千葉県市川市で開催されます。
東京湾を船で巡りながら専門家とともに海洋環境について学ぶほか、東京湾で捕れるタチウオ(太刀魚)を使って、千葉の伝統料理である「かば焼き」「なめろう」「さんが焼き」などに調理し、海の変化や食文化について理解を深めます。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。主催は一般社団法人海のごちそう推進機構と株式会社アノニギワヰです。
現在参加者を募集中で、1月29日までの応募が必要。応募多数の場合、参加者は抽選で決定します。
東京湾では「冬の太刀魚」が未利用に
東京湾は約700種の魚類が生息する多様な海域。流域人口は約3000万人と、日本人の4人に1人が関係する海とも言えます。
今回イベントの題材となるのは、東京湾の知られざる低利用魚「冬の太刀魚」です。
近年、海水温の上昇や海流蛇行の関係で、東京湾では冬の太刀魚の漁獲量が増加。しかし、太刀魚は「夏の魚」というイメージが強く、冬は価格が低く「冬のみ低利用な魚」になっているといいます。
魚の調理を通して海の環境や食文化を知る
「日本さばける塾」は、魚のさばき方や調理法を通して海洋環境や食文化について学ぶイベント。
地域の海洋変化や魚種の変遷を理解し、「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」といった「和食五法」に、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」の調理技法を加えた「海を味わう十の技法」を通じて日本の豊かな海の食文化を次世代に継承することを目的としています。
「日本さばける塾 in いちかわ」の開催日時は2月9日の9時30分から14時まで。集合場所は市川漁港、解散は市川公民館で行われます。
対象は小学4~6年生または中学生とその保護者、計10組20名。参加費は1組2000円(税込)で、専用フォームから1月29日(水)までに申し込む必要があります。
なお、少雨決行で荒天の場合は中止となります。
「日本さばける塾 in いちかわ」について、詳しくは日本財団海と日本プロジェクトのWebサイトに掲載されています。
※2025年1月15日時点の情報です
(サカナト編集部)