FP1級サバンナ八木さんが実践!安定しない稼ぎでも着実に増やす「地味な投資術」
「ブラジルの人聞こえますか~!」のギャグでおなじみのサバンナ・八木真澄さんが、実はFP1級というお金の専門資格をお持ちなのをご存じでしたか? その八木さんが猛勉強の末に導き出した、本当に役立つ「お金のガチ情報」が本になりました。それが『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)です。YouTubeで人気のFP・ほんださんも、難しい金融知識を分かりやすく解説してくださるので、「老後の生活資金は大丈夫だろうか?」「年金だけで暮らしていけるのか?」といった不安を解消するヒントが満載です。この1冊で、これまで敬遠しがちだったお金の話が、ぐっと身近に感じられるはずです。
※本記事はサバンナ 八木真澄、ほんださん(本多遼太朗)著の書籍『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』から一部抜粋・編集しました。
投資は自分自身を見つめ直してから
<投資/投資戦略> 難易度★★★☆☆
投資って、自分のことをしっかり見つめ直すところから始めるのがセオリーなんですよ。自分の仕事はどうか。何を目指して投資するのか。どれくらいなら投資できそうか。いろいろ反省してから行動に移さないと、身の丈以上の投資をしてしまいます。
手始めに、1年の仕事の流れがどうなっているのか確認します。なんばグランド花月に立っているような漫才師さんはある程度仕事が安定しているからリスキーな投資もしていけます。でも、僕みたいなギャグ芸人は正直安定していない。手堅く日経平均みたいなところにお金を置いておいたほうがいいんですよ。地味ですけど。
もし完璧に未来を予測できるなら、いくら投資したって問題ありません。でも、そんなことはできません。投資が難しいのって、余計なことをする人がいるせいなんです。クラスに1人はいたような人たちです。もしすべての投資家が「勝つための正しい行動」をとっていたら、みんな同じ取引をするし、相場の予測も簡単になります。そうならないのは、全員が勝ちたいと思っている前提で予測しているのに、「もうこんなん知らん! 負けてもいいわ!」みたいな人が入ってくるせいです。当然すべての計算が狂いますよね。
そんな人はクラスに1人いるわけですから、投資の世界にだって必ずいます。将来の予測なんて不可能。だから身の丈に合った投資をコツコツ続けるのが大事なんです。
投資のセオリーをもう1つ紹介しておきましょう。それは「予測で買って事実で売る」です。一般の人がなかなか投資で勝てないのは、ニュースなんかで情報を知ってから投資するからです。「こうなるかも」という予測の段階で買って、ニュースに出たら売る、っていうのが本当は一番いいんですよ。難しいですけどね。
<ほんだ先生の補足メモ>
現状に余裕がない場合、無理に投資を始める必要はありません。まずは収入を上げることが大切です。家計に余裕がないのに無理して積立投資を始めると失敗します。理由は2つあります。
1つ目は、金融資産の運用は短期で結果が出るものではないということがあります。結果がわかりづらく、ゴールが見えないためモチベーションを保てません。
2つ目は、生活を切り詰めた無理な投資は「絶対に失敗できない」と精神的にプレッシャーが発生する点にあります。相場は下がりっぱなしということはなく、一度下がっても必ず上昇に転じます。しかし、心の余裕がないと、一時的な下落相場でもパニックを起こして、損失を抱えたまま投資をやめてしまいます。
もし今からでもコツコツ始めたいという人は、「そのお金が払った金額以上に自分に返ってきているのか?」という観点で家計を見直し、不要なお金を資産運用に回してみてはいかがでしょうか? なんとなく続けているサブスクや、健康に悪いと思いながらも続けているタバコをやめて浮いたお金を回す方法なら、今日から無理なく実践できるはずです。
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