インフル?!結果はまさかの…!想定外の母乳トラブル
5歳と3歳の男の子のママであり、ライターのKumiです。2人育児をしながらのフルタイムワークを経て、現在はフリーランスとして働いています。私が1人目を出産したのは、29歳の時でした。出産してすぐは母乳があまり出なくて困っていましたが、退院する頃には母乳パッドが手放せないくらい出るようになっていました。授乳にも少し慣れてきた産後2ヶ月頃からは、
母乳トラブルを抱えるようになりました。
突然の高熱や悪寒、関節痛にインフルエンザを疑う
長男の産後2ヶ月が経ったある日、午後まではいつも通りに過ごしていたのに、夕方から突然の悪寒と関節痛に襲われました。たまたま仕事から早く帰ってきた夫に子どもをお願いして休ませてもらうことに。熱を測ってみると40度近くありました。
悪寒と関節痛、高熱という症状から、時期が10月末だったこともあり、私はインフルエンザになってしまったのではないかと思いました。なぜならその時点ではおっぱいの痛みなどは特になかったからです。
その頃、「乳腺炎」という言葉は知っていましたが、乳腺炎はおっぱいがカチカチな状態になって痛いものだと思っていたこと、そして自分の経験からインフルエンザの時の症状と全く一緒だったのでインフルエンザを疑ったのです。
夫と赤ちゃんにうつらないように、その日は念のため私だけ別の部屋で寝て、授乳の時だけ夫に赤ちゃんを連れてきてもらうというスタイルにしました。その晩は、もしインフルエンザだったら約5日間、どうやって赤ちゃんのお世話をしながら赤ちゃんや夫にうつさないようにしようかと慌てて対策を考えていました。
内科、産婦人科の順に受診した結果、乳腺炎と判明
インフルエンザではないかと疑っていた私は、まず内科を受診しました。しかし、結果は陰性。解熱剤を服用すると悪寒や関節痛もおさまり、熱もすぐに下がったのですが、そのまま35度まで下がってしまいました。私の平熱が36.5度だと知っている夫は、このまま私がどうにかなるのではないかと大変心配したそうです。
一方、私はインフルエンザではないとわかり、安心したのと同時に頭に浮かんできたのが、「乳腺炎ではないか?」ということでした。その頃にはおっぱいも痛くなってきていて、症状をインターネットで検索すると乳腺炎が該当すると思えることが多かったのです。
翌日、里帰りするまで通っていた産婦人科にある母乳外来を受診すると、やはり乳腺炎と診断されました。乳腺炎の知識がなかった私は先にインフルエンザを疑ってしまいましたが、早く乳腺炎だと気付き母乳外来に来られたら、こんなに遠回りしなくてよかったのに、と思ったのを今でも覚えています。
助産師さんがおっぱいのつまっている箇所をマッサージで解消してくれて、「しばらくは2時間半おきに授乳するように」と教えてくださいました。その助言通りに約3日間は赤ちゃんが寝ていても2時間半おきに起こして、しっかり授乳するようにしていました。そうすることで、おっぱいのつまりも解消されて、すぐに元通りの生活に戻ることができました。
乳腺炎を繰り返し、母乳外来にお世話になった授乳期
産後5ヶ月が経った頃、また乳腺炎になってしまいました。その時は、おっぱいの痛みから始まり、おっぱいを触ると小さなしこりができていたこと、そして発熱。前回の経験からすぐに乳腺炎を疑い、母乳外来を受診することができました。
その後も卒乳するまでに何度かおっぱいをつまらせて、母乳外来には大変お世話になりました。おっぱいがつまって痛いと思った時には、乳頭に白斑ができていたり、何もしていない状態でもしこりが激痛でおっぱいが赤くなっていたりする時もありました。
私が経験した乳腺炎は、高熱が出るものもあれば、熱は出ずにおっぱいが激痛になるものなど症状は様々。助産師さんから毎回同じ姿勢での授乳もつまる原因になると教えていただき、慣れていた横抱き以外に、状況に合わせてフットボール抱きにもトライしました。
初めての育児、授乳でわからないことだらけの中、助産師さんの確かな技術はもちろん、優しい言葉がけもとても心強かったです。
初めての育児でわからないことだらけの私は、すぐに乳腺炎だと気付くことはできませんでした。前もって授乳についてどんなトラブルがあり得るのか、その症状などもっと情報を得ておけばよかったなと思った出来事でした。1人目の授乳は乳腺炎の繰り返しで、おっぱいが痛くて授乳がつらいと感じることもありましたが、母乳外来の助産師さんのおかげで乗り切ることができました。
[Kumi*プロフィール]
5歳と3歳の男の子のママです。2人育児をしながらのフルタイムワークを経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。今しかない愛おしい息子たちの成長をそばで見守れる幸せを噛み締めています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。