ごはんが止まらない!老舗味噌店が作る「たまり漬けの素」
まだ暑さが残る秋の初め頃。何年かぶりに実家の母が我が家に遊びに来てくれました。手作りのお総菜から、地元の名産品、子どもたちへの本やおもちゃなど、素敵なものをたくさん持ってきてくれたのですが、その中で私が「懐かしいっ!」と声に出して喜んだのが、母手作りのたまり漬けでした。
「たまり」とは味噌を作る時にでる上澄みのことです。たまりに調味料を加えて調味液を作り、大根やキュウリなどの野菜を漬けたものが「たまり漬け」です。
今回記事を書くにあたり調べたところ、栃木県特有の漬物とあり驚きました。どおりで栃木県以外では見かけないはずです。醤油ベースの甘辛味の漬物はほかにもありますが、コクがあってまろやかで、甘みがくどくなく、ほかにはないたまり漬けならではの独特の風味が美味しいんです。
母が作るたまり漬けには、きゅうり、大根、ナスなどの野菜に加えて、これでもかというくらいたっぷりのショウガ、しその実、みょうがが入っているので、市販品よりもパンチが効いたたまり漬けになっています。久々に食べた懐かしさからか、食べ終えてからも当分忘れられず。自分で作ってみようと思い、たまり漬けの素を探してみると、ようやく見つけたのがこちらでした。
今回ご紹介するたまり漬けの素を作られている小野口商店さんは、国産原料を昔ながらの製法で作られている味噌が人気のお店です。たまり漬けの素は、その人気の味噌の作成工程で出るたまりで作られています。
到着して、さっそくたまり漬けを作ってみました。大根、キュウリ、ナスを食べやすい大きさの薄切りにし、薬味になるみょうが、しょうがは細切りにします。塩もみがスタンダードのようですが、我が家では熱湯でサッとゆでて冷まします。ぎゅっと水気を絞った具とたまり漬けの素を密閉容器に入れ、冷蔵庫でひと晩おいたくらいからが食べごろです。
とっても簡単にたまり漬けが作れてしまいました。自分の好きな材料で作れるのが手作りの良いところ。しその実が手に入る時期にまた作ってみようと思います。
甘めの濃く深い醤油味なので、醤油代わりに使ってもおいしいとのこと。タマゴかけご飯にタラリとかけてみたのですが、確かに絶妙な甘みとコクがタマゴに合いました。焼きおにぎりにしてもおいしかったです。
ぜひ一家に一本。よりごはんがおいしくなり、止まらなくなりますよ。
商品名:たまり漬けの素 720ml
販売:小野口商店
文:お取り寄せの達人:早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)