楽天の2025「年男」 投打の柱への成長期待の古謝樹と中島大輔にベテラン鈴木大地ら多士済々
古謝樹&中島大輔の大卒2年目コンビが年男
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は三木肇氏が2020年以来5年ぶりに一軍監督に復帰した楽天の選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
楽天では若手とベテラン合わせて総勢8人が「年男」を迎える。最注目は2023年ドラフト1位の古謝樹だろう。ルーキーイヤーはシーズン途中から先発ローテーションに定着。6月8日の中日戦でプロ初勝利を挙げるなど、15試合に登板して5勝(8敗)を挙げ、防御率4.32の成績を残した。
2年目の今季は1年間ローテーションを守り通すことが期待される。昨季は同じ左腕の早川隆久と藤井聖がともに11勝を挙げ、チームの勝ち頭となった。その2人の背中を追いかけ、古謝もさらにレベルアップし、10勝トリオの完成なるか注目だ。
古謝と同じく大卒2年目を迎える中島大輔も年男。昨季は7月2日に初昇格を果たすと、同日のオリックス戦で初打席初安打をマーク。その後もシュアな打撃を見せて一時はスタメンをつかんだが、8月下旬に右肩を痛めて戦線離脱。シーズン最終盤に復帰するのがやっとで、最終的に37試合の出場で打率.228、1本塁打、10打点の成績だった。今季は古謝とともにシーズン通して一軍帯同を目指す。
勝負の年迎える黒川史陽、武藤敦貴、林優樹
智弁和歌山高から入団6年目となる黒川史陽も年男。昨季は一軍で22試合の出場も、猛打賞や約1年3カ月ぶりに本塁打を放つなど打撃面で一定の手応えもあった。今季は入団時から二軍でお世話になってきた三木新監督が一軍を指揮。内野の定位置をつかみ取り、その恩返しを果たしたいところだ。
同じく6年目を迎える武藤敦貴も2001年生まれの年男だ。昨季は前年を上回る31試合に出場するも、62打席で放った安打はわずか9安打。打率.161で2年連続1割台に終わった。今季は課題の打力を向上させ、中島らのライバルひしめく外野のポジション奪取に挑みたい。
3年目の林優樹も2001年生まれの巳年だ。社会人の西濃運輸から即戦力での活躍を期待されて入団するも、1年目のオフに右肘を手術した影響もあり、2年連続で一軍登板はなし。昨季は二軍でも1登板のみだった。今季はキャンプからアピールし、一軍マウンドで躍動したいところだ。
1989年生まれの鈴木大地、岡島豪郎、阿部寿樹
1989年生まれ、鈴木大地、岡島豪郎、阿部寿樹のベテラントリオも年男を迎える。鈴木はプロ13年目の昨季、6月4日の阪神戦で通算1500安打を達成。不調の浅村の代役として4番を打つなど打棒が復活し、2年ぶりの規定打席に到達した。今季も任された役割を全うし、全力でチームの勝利に貢献する。
生え抜き野手最年長の岡島は昨季、不完全燃焼に終わった。31試合の出場にとどまり、打率.200、1本塁打、6打点。8月1日のソフトバンク戦を最後に二軍暮らしが続いた。プロ14年目を迎える今季は不退転の覚悟でシーズンに臨む。
楽天3年目の阿部も年男だ。移籍2年目の昨季は78試合に出場し、打率.227、9本塁打、32打点の成績。守備では一塁、三塁、左翼と内外野を守った上にDHもこなして打順も4番など6つの打順で先発するなどユーティリティーぶりを発揮した。今季も身を粉にしてチームの勝利に貢献する。
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記事:SPAIA編集部