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モンスターカップに挑む鶴崎工業のボクシングフライ級・中家翔寿(2年)

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 高校ボクシングの九州4県(宮崎、佐賀、長崎、大分)対抗戦「モンスターカップ」に出場する鶴崎工業のフライ級・中家翔寿。2年生ながら大きな伸びしろを感じさせる選手であり、特にストレート系のパンチは鋭く、スピードと正確性を兼ね備えている。飯田育夫監督は「打ち終わりのカウンター対応や攻め際の駆け引きが課題。経験を積みながら、したたかさやズル賢さを身につければ、もっと面白い選手になる」と、さらなる成長に期待している。

 

 2月に開催された県選手権で優勝し、モンスターカップへの出場権を手にした。以前から苦手としていた相手との再戦だったが、試合前に動画を見直して自分の動きを徹底的に分析。弱点を冷静に見極め、「相手の内側に入り込みすぎる癖や、上下に跳ねる動きの癖を修正するため、基礎基本に立ち返りジャブ中心のボクシングを組み立てた」と振り返る。

 

 中家は中学時代に野球部に所属していた。その経験から、スイング時の腰の使い方や膝の動きがボクシングのパンチ力やフットワークに役立っている。「野球とボクシングは意外と連動している」と本人も実感しているようだ。さらに、幼少期から続けていたキックボクシングの経験もあり、コロナ禍でジムに通えなくなったことをきっかけに、ボクシングに転向した。

 

自分の動きを徹底的に分析して試合に臨む

 

 高校入学後、中家は毎日欠かさず4キロのランニングに取り組んできた。3年生の先輩にも食らいつきながら、部内でトップ5を維持する粘り強さを発揮している。「その結果、スタミナ面が大きく強化された」と本人も手応えを感じている。持久力が増したことで、試合終盤でも攻めの姿勢を崩さないタフさを手に入れた。

 

 モンスターカップでは宮崎などの強豪選手との対戦が待っている。飯田監督は「負けてもいいので、現時点での自分の実力を出し切り、多くのことを学んでほしい」とエールを送る。中家自身も「これまで出た課題を克服し、成長した自分を見せたい」と意気込む。モンスターカップでの目標は優勝で、最終的には全国高校総体でトップ3に入ることを目指している。「そのために必要なのは、基礎基本をしっかり身につけ、学校生活でも態度を正すこと」と自覚し、日々の努力を怠らない。

 

最終目標は全国高校総体でトップ3となる

 

 

(柚野真也)

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