踏切事故を未然に防止 座間警察署が表彰
座間警察書(佐々木進署長)は、遮断棒をくぐり踏切内に立ち入ろうとした高齢女性を保護したとして、8月29日に青木昌範さんと妻の恵子さん(座間市緑ケ丘在住)に感謝状を贈呈した。
8月15日の午後8時30分ごろ、自動車に乗っていた青木さんは入谷西の踏切で遮断棒にもたれかかるようにする高齢女性を発見。不審に思い注視していたところ、女性は遮断棒を持ち上げて踏切内に立ち入ろうとした。運転席の昌範さんはとっさにクラクションを鳴らし、助手席の恵子さんが女性を保護。その後、警察に通報した。
同署によると、高齢女性は旅行中に家族とはぐれ、捜索願が出ていたという。保護された時は地震の直後で、電車は止まっていた。
昌範さんは「おばあさんの命が救えて、家族の元に送り届けられて本当に良かった」と話した。
恵子さんは「おばあさんは疲れ切った様子だった。最後にありがとうと言ってくれたのが本当にうれしかった」と振り返った。
佐々木署長は「踏切事故は死者が出てしまうことが大半。危ない場面で行動できる人は多くない。2人の行動のおかげで命を救うことができた」と勇気を称えた。