ゼルビア、正念場 J1首位陥落 残り9試合
J1リーグで首位争いを繰り広げるFC町田ゼルビアが正念場を迎えた。先月末の浦和レッズ戦で引き分け、5月中旬からキープし続けてきた首位から陥落。残り9試合。逆転優勝を目指す。
J2から初昇格した今シーズン。J1の舞台でゼルビアは開幕戦こそ引き分けたものの、その後は4連勝と好スタートを切り、5月の6試合は5勝1分。首位に立ち、夏場以降もキープし続けてきた。ただ、先月末の浦和レッズ戦は試合終了間際に同点に追いつくも、同日7連勝を果たしたサンフレッチェ広島に勝ち点で並ばれ、得失点差で首位の座を明け渡すことになった。
ゼルビアの黒田剛監督は「5月中旬から8月の最後まで首位でいられたことは、選手たちをほめ称えたい。自力優勝の芽もまだある。また新たなスタート台に立ったつもりで、一丸となってみなさまの期待している目標に向かっていきたい」とコメントする。
次戦は14日
残りは9試合――。リーグ戦の次戦は9月14日(土)のアビスパ福岡戦となるが、初優勝へのポイントになりそうなのが、28日(土)にアウェイで行われる首位、サンフレッチェ広島との直接対決。今シーズンの初黒星を喫した相手でもあるが、ゼルビアの元選手で現在は東京都議会議員の星大輔さんは優勝を目指すうえで同じ相手には2度負けられないとし、「期待するのは、フォワードの藤尾翔太選手。前戦のレッズ戦ではチャンスを生かすことができなかった。ゼルビアが優勝するには藤尾選手に得点してもらい、真のエースになってもらうことが必要」と話す。広島戦の観戦チケットは8月末には車いす席を除き完売。注目が集まっている。
日本代表に
首位争いを繰り広げるゼルビアから3選手が先日、日本代表メンバーに選出された。ゴールキーパーの谷晃生選手と8月に加入したディフェンダーの中山雄太選手。そして、国士舘大学(多摩市)から今シーズン加わった望月ヘンリー海輝選手の3選手。きょう5日(木)に埼玉県で行われるFIFAワールドカップ26アジア最終予選の試合で日本代表として名を連ねる。
初選出された望月選手は「うれしく思う。今回の選出はゼルビアに関わる全ての方のおかげ。感謝の気持ちを忘れずにゼルビアの代表として全力でプレーする」としている。