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愛知県の「住み続けたい街(駅)ランキング」上位の常連、覚王山。歴史と新しい文化が融合する地で愛されるスーパー

さんたつ

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名古屋の歴史と新しい文化の融合が感じられる街・覚王山(かくおうざん)。食通もうなる老舗や人気レストランが多く、近年は感度の高い若い人たちが多く住まう。覚王山駅の前という便利なロケーションに立つ「フランテ ロゼ 覚王山」。美食家の集まる街が認める、上質なご当地食を堪能したい。

フランテ ロゼ 覚王山

今回のゴー!ゴー!

『フランテ ロゼ 覚王山』(愛知県名古屋市)

愛知県の「住み続けたい街(駅)ランキング」(2022年)で1位に輝いたエリアが『フランテ ロゼ 覚王山』の所在地、覚王山。名古屋市内の古くからの住宅地で、同店は覚王山駅から徒歩1分の立地です。

このランキングの特徴は、住民の居住継続意向による「住み続けたい」という気持ちによるもの。これほど住民に愛されている街・覚王山の魅力の一部でもあるのが『フランテ ロゼ 覚王山』。そう考えられるのには理由があります。

曲線の通路に誘われてごちそうの迷宮に。入り口右は上質な地元ギフトがそろうカウンター。

愛知県を中心に、東海エリアに展開するスーパー「ヤマナカ」は、名古屋で最も身近なスーパーの一つで「思いつく名古屋グルメをほぼ網羅する」存在。その高品質店が「フランテ」で、さらに新業態として「フランテ ロゼ」が市内に3店舗誕生しています。

覚王山では20年間「覚王山フランテ」として親しまれた店が、2023年10月に『フランテ ロゼ 覚王山』となり、リニューアルオープンしました。その理由を「より地域のお客様のニーズにこたえるため」と、戸谷実義(とたにみよし)店長。

「覚王山で愛され20年、より上質を追求し生まれ変わりました」。歴史ある閑静な街にマッチする、まるでホテルマンのような戸谷店長のスタイル。

覚王山は日泰寺(にったいじ)という日本で唯一の「仏舎利」(ブッダの遺骨)を安置するといわれる寺の創建により、明治時代に開発された標高約37mの丘。初めは行楽地として山門町が発展し、路面電車も走り、文化人らが別荘を建築。歴史と文化が人を集め、高級住宅地として名を馳せ、地下鉄の駅もできました。

現在は文教地区が含まれるため、子育て世代に人気が高く、多くの高層マンションが建設され、若い層が流入しています。

そこで、新旧の覚王山らしいライフスタイルにこたえるため、フランテのさらに上質を追求する『フランテ ロゼ 覚王山』が誕生。近隣住民たちは、この店に「食料品店」以上の価値を感じているようです。こだわりの食と名古屋の日常食が競い合う、豊かな食文化。ここは覚王山に暮らす人々が認める、ステイタスある「ご当地スーパー」なのです。

『ブールヴァール・デ・ガトー』のケーキなど、近隣エリアで人気の専門店の味も。

名古屋人が愛する地元・愛知の味

「味噌カツ」や「味噌煮込みうどん」など、日常的な名古屋めしがそろう。その反面、むかしながらの名店の味や地理的環境から生まれた、尾張(おわり)名古屋の人々に愛されてきた愛知の「ちょっといいもの」も集まるため、こだわりの味も多い。

愛知県でも有数の海苔産地で知られる鬼崎の「鬼崎のり 味付のりプレミアム」。
名古屋人の必須調味料といえば「味噌ダレ」。覚王山と並ぶ閑静な住宅地・白壁(しらかべ)の料亭『か茂免(もめ)』の「料亭まかない味噌」。
人気の魚介みりん粕漬ブランド「鈴波」が「フランテ ロゼ」とコラボレーション。銀だらや銀しゃけの「柚庵漬(ゆうあんづけ)」。
味噌おでんの具で唯一の彩り「赤棒」(冬期限定販売)。ちくわで有名な「ヤマサ」でも定番のご当地練り物だ。
フレンチレストラン『雅(みやび)』の「名古屋コーチンぷりんぷりん」。焼きなすなど、野菜との融合も話題に。

美食家も納得の覚王山品質

名古屋の歴史と新しい文化の融合が感じられる街・覚王山には、食通もうなる老舗や人気レストランが多い。美食家の集まる街が認める「覚王山品質」の味、それが『フランテ ロゼ 覚王山』の食だ。上質なご当地食を楽しんで。

切りたてを提供する「たぐい稀(まれ)なるローストビーフ」は、アルペンザルツ岩塩でシンプルに味つけした「みかわ牛」を部位別に用意。
ブランド鶏「錦爽(きんそう)どり」を使った「愛知県産鶏づくし御膳」のほか、地域で愛される材料や調理方法を取り入れたお弁当・総菜がそろう。
数量限定販売の「覚王山御膳」は愛知三河一色(いっしき)産のうなぎ重、黒毛和牛ステーキ、信州サーモンの西京焼が一度に楽しめる。
地元・敷島製パン発のベーカリー『パネス』があるほか、地域の有名店のパンも日替わり入荷。毎日がパンフェス!

「えびせん」の棚に注目!

他県にはないカテゴリー分類、天井近くのサイン「えびせんべい」。むかし、三河湾でよく獲れたアカシャエビをでんぷんと混ぜて焼いたことから、いまでも多くのメーカーが複数のえびせんを製造。県民に大量消費されています。

『フランテ ロゼ 覚王山』の詳細

フランテ ロゼ 覚王山
住所:愛知県名古屋市千種区丘上町1-39/営業時間:10:00~23:00(日は9:30~)
/定休日:年1、2回不定休/アクセス:地下鉄東山線覚王山駅から徒歩1分

取材・文・撮影=菅原佳己
『旅の手帖』2024年6月号より

菅原佳己
スーパーマーケット研究家
執筆やテレビ出演、講演活動をこなしながら、全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。著書に『47都道府県 日本全国地元食図鑑』(平凡社)など。

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