【ショック】嵐山「竹林の小径」で相次ぐ落書き、被害350本以上!美しさと安全性の危機
日本を代表する景観の一つ、京都・嵐山の「竹林の小径」。青々と美しく立ち並ぶはずの竹に、無数の心ない文字や記号が深く刻みつけられ、その被害はなんと350本以上に上ります。
嵐山 竹林の小径で相次ぐ落書き被害
日本を代表する観光地、京都・嵐山。その象徴でもある、青々とした美しい「竹林の小径」。
連日、国内外から多くの観光客が押し寄せる一大スポットであるこの竹林で、再び落書きやいたずらが増加し、深刻な問題となっています。
竹林の落書き被害は、2018年ごろにも問題化し、コロナ禍で一時的に減少しました。しかし、ここ1〜2年で再び急増している状況です。
被害は深刻で、目立つものだけで350本以上の竹に傷が確認されています。細かいものを含めると、その被害の数は計り知れません。
刻み込まれた文字は、アルファベットやカタカナ、漢字、ハングルなど様々で、ナイフや鍵のような鋭利なもので深く傷つけられています。
そして、被害は散策路沿いの竹にとどまらず、立ち入りを防ぐ竹穂垣(たけほがき)の向こう側にある竹まで傷つけられていることが確認されています。
竹の表面に深い傷がつくと、そこから病原菌や害虫が侵入しやすくなり、竹が弱って枯れてしまう原因と、安全性の懸念もでてきます。
また、竹は特殊な仕組みでして、地下茎(ちかけい)でつながっているため、病気が他の竹の伝播する可能性があり、一体の竹が弱ってしまう可能性があります。
竹の表面に深い傷がつくと、そこから病原菌や害虫が侵入しやすくなり、竹が弱って枯れてしまう原因となります。さらに、竹は地下茎(ちかけい)で全てつながっているため、病気が他の竹へと伝播し、竹林全体が衰退してしまう可能性が懸念されます。
また、強度を失った竹は、将来的に折れたり倒れたりする危険性があり、観光客の安全面でも大きな懸念が出ています。
事態を重く見た嵐山商店街組合などは、被害を食い止めるために複数の対策を講じています。
啓蒙活動として、注意を促すポスターを作成、竹林の小径をはじめ、商店街各店舗や人力車にまで、ポスターが掲示されています。
物理的な対策として、落書きを隠すためのテープ貼り付け目立たないようにもしています。
また抑止力として、防犯カメラの設置しています。
特に傷がひどく弱ってしまった竹については、安全面を最優先し、やむを得ず伐採する可能性もあるということです。
この美しい竹林、嵐山のかけがえのない景観を守るためにも、訪れる観光客一人ひとりがマナーを守り、観光を楽しんでほしいですね。
基本情報
名称:竹林の小径
住所:京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町