反町第一町内会 街の明かり灯し10年 14日にはコンサートも
反町第一町内会(山崎栄会長)が2015年に始めた地域のイルミネーションが今年で10回目を迎えた。12月14日(土)には「たんまち心のあかりコンサート」と題した地元小中学生らによる演奏会も反町地域ケアプラザで午後1時30分から開催される。
この取り組みは「あかりを灯して明るいまちづくりを推進したい」との思いで、国道沿いの反町交差点でひときわ存在感を放つケヤキに電飾を施したところからスタートした。反町公園を含む反町1、2丁目が該当する同町内会では、当時ワンルームマンションの建設が相次ぎ若い世代の住人が増える一方で、そうした世代の多くは町内会活動に参加していなかった。そこで、街の人たちが地域に出るきっかけづくりや、自治会費を目に見える形で還元しようという目的も含まれている。
当初はケヤキだけだった装飾も、現在は地域ケアプラザや社会福祉施設が協力。建物の壁面や植栽部分など町内8カ所に広がった。住民の町内会行事出席率も向上し、夜間の防犯面でも一役買っている。設置やメンテナンスも、電気工事に関わる会員らを中心に自らで行っている。
当初から企画に携わる山崎会長は「大変なのは様々な申請」と話す。区役所の後援申請から国土交通省、消防署などへの様々な許可取りが必要だが、回数を重ねるにつれ理解の輪が広がってきた。「『顔の見える付き合い』が町内会が目指すところの一つ。子どもたちが立ち止まって『きれいだね』と話す姿を見るとうれしい」
点灯時間は午後4時から11時までで、期間は来年1月15日まで。
10周年記念として行われるコンサートには、青木小や栗田谷中の児童生徒による演奏のほか、横浜マザーズオーケストラによるパネルシアターなども予定されている。