神奈川東RC ウクライナ大使が卓話 創立50周年事業が縁で
神奈川区内で活動する奉仕団体の神奈川東ロータリークラブ(田口健太郎会長)は3月7日、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使を例会に招いた。クラブの創立50周年記念事業でウクライナに車いすを寄贈したことがきっかけとなり実現した。
来年創立50周年を迎える同クラブでは記念事業のひとつとして、ロシアとの戦争が続くウクライナへの人道支援を実施。昨年秋には大使館を通じて車いす10台を現地に寄贈した。その際、関係者に例会での卓話を依頼したところ、コルスンスキー大使自らが引き受けてくれることになった。
この日は同クラブの会員33人のほか、近隣他クラブのメンバーも合わせ50人以上が出席した。
コルスンスキー大使は「ウクライナではこの瞬間にも民間への新たな攻撃が起きている」と先が見えない戦争の現状を語ったほか、「ウクライナが望むのは公正で恒久の平和」と訴えた。また、大使としての経験をもとに母国で書著『日本・1億のありがとう』を上梓したことを踏まえ「この3年間にわたる日本からの支援・応援に感謝します。さらに一つの『ありがとう』を加えたい。ロータリークラブがウクライナのことを想っていることに対してです」と謝辞を述べた。
参加者からの質問にも応じ、「人道奉仕によって一人でも苦しい人が助かるのは大きな成果となると思う」と伝えた。
田口健太郎会長は「今後もいろいろな形でウクライナへの人道支援を続けていきたい」と話した。