初心者でも簡単に手作りできる♪燻製のやり方を徹底解説!
簡単に手作りできる♪ 燻製のやり方を徹底解説
自宅で簡単にできる燻製にチャレンジしませんか? 実は特別な道具がなくても、フライパンや鍋で手軽に作れますよ。 チーズやナッツなどの身近な食材が香ばしく奥深い味わいに! 燻製の基本のやり方から、おすすめ食材、失敗しないコツまで徹底解説します。おうちで手軽に燻製を始めてみましょう。
まずは燻製に必要な3つのアイテムをマスターしよう
燻製チップ(スモークチップ)
燻製作りに欠かせない「燻製チップ」は、木材を細かく砕いたもの。これを加熱すると煙が出て、食材に豊かな香りと風味をプラスできます。チップの種類によって香りが変わるので、初心者の方はいろいろな食材に合わせやすいチップで試すのがおすすめ。下記を参考にどのチップを使うのか選んでみてくださいね。
チップの種類 / 特徴
サクラ / 日本ではもっともポピュラーで、香りがと色がつきやすく、クセも弱めどの食材にも合わせやすいので初心者の方におすすめの万能チップ特に羊や青魚などクセが強めの食材におすすめ
ヒッコリー / 欧米でもっともポピュラーで、香りと色がつきやすく、クセも弱め煙が出やすいので、初心者の方におすすめの万能チップ特にベーコンややチーズにおすすめ
リンゴ / 甘くてフルーティーな香りで、色づきは弱めマイルドでクセがないので鶏肉や白身魚など淡白な食材との相性がいい
ブレンド / いくつかのチップを混ぜたもので、どんな食材にも合わせやすいようにブレンドされているもの食材に合わせたブレンドもあり、初心者の方にもおすすめ
燻製する食材
水分が少ない加工済みの食材は、失敗しにくいので初心者向けです。ナッツやポテトチップスは特に水分が少ないので、まずここから挑戦してみましょう。
ほかにもベーコン、ウィンナー、チーズ、ゆで卵などがおすすめ。燻製して香りと風味をつけるだけで、いつもよりも風味が豊かになります。市販の味付け卵を使うと、手軽で絶品です。
燻製器(フライパン、鍋なども可)
身近なものでも燻製を楽しめますよ。フライパンや鍋を使ったり、100均グッズを活用したりすれば、手軽に始められます。低コストで初心者の方も挑戦しやすいです。本格的に燻製をやりたいと思ったら燻製器を買ってもよいでしょう。
燻製のやり方
燻製の基本の手順
燻製器にスモークチップをセットする
燻製チップと食材が触れないように網をセットする
網の上に食材をのせて加熱する
煙が出てきたら弱火にしてしっかりと蓋をして10〜15分加熱する
粗熱をとる
燻製器によって多少異なりますが、燻製作りの基本の流れは同じです。スモークチップを燻製器の底にセットして、コンロから間接的に熱を加えます。スモークチップがゆっくりと燃えて煙が出始めたら、火加減を調整して食材を燻しましょう。
燻製時間はナッツやチーズ、ベーコン、ゆで卵なら10〜15分が目安です。長めにじっくり燻すほど香りが強くなり、奥深い味わいに。チップの種類によっても風味が変わるので、お好みの香りを見つけるのも楽しいポイントです。
自宅で燻製するときの注意ポイント
家で燻製を楽しむなら、換気できる場所を選ぶのがポイント。ベランダや庭が理想ですが、近隣の迷惑になるおそれがあるので注意してください。室内なら換気扇の下で行い、煙がこもらない工夫をしましょう。
キャンプやバーベキューで燻製をやるときは、風向きを考えたり、火力を調節したりして、適度な煙の量を保ちます。燃えやすいものが近くにないか確認し、安全に配慮することも大切。また事前にキャンプ場のルールを確認しましょう。
フライパンや鍋を使う燻製のやり方
フライパンを使った燻製は、家庭のコンロで手軽にできるのが魅力。深めのフライパンか鍋、網、アルミホイルを用意しましょう。ポイントは、ふたで煙をしっかり閉じ込めること。できれば専用のふたがあるといいです。燻製チップを直接火にかけると焦げるので、アルミホイルを敷くと後片付けが楽ですよ。
フライパンは燻製器と比べて密閉性が低く、煙とにおいが部屋に広がりやすいです。換気扇を強めに回し、窓を開けてしっかり換気を行いましょう。火加減が強すぎるとチップが燃えてしまうため、煙が出始めたら弱火にしてください。
フライパンや鍋を使う際のポイント
深めのステンレスや鉄製のフライパンか鍋を使う
フライパンや鍋の直径よりも少し小さめの網を選ぶ
煙を逃がさないようにぴったりとふたをする
換気をしっかり行う
フライパン、鍋、蓋ににおいがつくので、なるべく早く洗う
100均グッズを使う燻製のやり方
100均グッズを活用すれば、もっと手軽に燻製を楽しめます。ステンレス製のボウルと網が燻製器に大変身!
フライパンや燻製器よりも密閉性が低いので、ボウル同士がズレないようにふたをすることがポイント。室内でやる際はしっかりと換気も行いましょう。
100均のボウルは薄いので、火加減の調節が重要。火が強すぎると焦げたようなにおいになり、逆に弱すぎると途中で消えてしまうことがあります。煙の量をチェックしながら、適切な火加減を保ちましょう。安全のためにも、必ずそばで見守ってくださいね。
100均グッズを使う際のポイント
ボウルは同じサイズのものを選ぶ
網はボウルの上の部分の直径よりも小さめのものを選ぶ
100均のボウルは薄く、温度が上がりやすいので、煙が出てきたらごく弱火に
煙の量をチェックしながらそばで見守る
ボウルも燻されて変色してにおいもつくので、燻製専用にするのがおすすめ
燻製器(スモーカー)を使う燻製のやり方
フライパンやボウルと比べて、煙が逃げにくく、温度管理がしやすいのが燻製器。燻製器を使えば、ムラなく均一に燻製できます。
燻製器は大きく分けて金属製と陶器製の2種類。素材によって熱の伝わり方も違うので、それぞれの特徴をつかみましょう。金属製は軽くて耐久性があるステンレスが主流です。錆びにくく、お手入れも簡単で扱いやすいです。陶器製は遠赤外線効果で食材がしっとりとした仕上がりに。道具より煙が逃げにくく、室内での使用にも向いています。ただし、陶器製は衝撃に弱く、割れやすいので扱いには注意が必要です。
燻製器(スモーカー)を使う際のポイント
取扱説明書をよく確認する
燻製器の素材によって熱の伝わり方が違うので、その特徴を活用する
陶器は衝撃に弱いので扱いには注意する
陶器は急激な温度変化に弱いので、使用後にすぐ冷やさない
燻製のやり方をマスターして、ワンランク上のグルメに挑戦しよう!
スモークチップさえあれば、初心者の方でも手軽に始められる燻製作り。100均でも必要な道具が手に入るので、まずは気になったやり方で気軽に試してみましょう!スモークの香りが加わるだけで、いつもの食材がぐっと本格的な味わいに。さらに、チップを変えれば風味も変わり、さまざまな食材でアレンジが楽しめます。基本の燻製のやり方をマスターして、お気に入りの燻製を見つけてみませんか?食事や晩酌がもっと楽しくなりますよ!
ライター:あだちよしこ(ライター / 野菜ソムリエ / 調理師)