環境大臣賞を受賞 湘南ビジョン研究所
茅ヶ崎をはじめとした湘南地域で、海の環境活動を行っているNPO法人湘南ビジョン研究所(片山清宏理事長)が昨年11月、「2024年度持続可能な社会づくり活動表彰」(公益社団法人環境生活文化機構主催)において、環境大臣賞を受賞した。1月29日には、片山理事長はじめ会員が茅ヶ崎市役所を訪問し、佐藤光市長に受賞を報告した。
「市民大学」で海の環境教育
同団体の主な受賞理由となったのは、2018年から海の環境教育に特化した市民大学「湘南VISION大学」を開催してきたこと。
湘南地域の海岸を舞台に、ビーチクリーンによる環境保全や海の楽しみ方、生き物について学ぶ講座等を開催してきた。
昨年11月にはサザンビーチ茅ヶ崎で、イルカのサンドアート制作も楽しめるビーチクリーン活動を実施するなど、行政、企業、学校、市民団体と連携しながら、「体験・体感」にこだわった多彩なイベントを開催している。前述のイベントでは、参加者にスマートフォンアプリを通じた「参加証明書」を配布するなど、若者が参加しやすい仕組みも取り入れている。
今後目指すのは、国際NGO「FEE」(国際環境教育基金)がビーチなどを対象に行っている認証制度「ブルーフラッグ」の取得を湘南エリアで推進すること。片山理事長は「水質など高いハードルがあるが、海の魅力を発信するシンボルとして、機運を高めていけたら」と話した。