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今、千葉で食べたいカレー5選。王道からニューウエーブまで、インドカレー激戦区が次のフェーズへ!

さんたつ

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この辺りには、昔からインド料理店が多い。さらにここ数年で、インド以外の国のカレーを食べられる店や独自のレシピを極めたオリジナルカレーを出す店が増えている。なかでも注目のカレーランチをご紹介。

Curry Damon-カリーダモン-

『印度料理 BHINDI(ビンディ)』実力店による正統派インドカレー[千葉みなと]

Cランチ1500円。お好きなカレー2種類を選べ、さらにチキンティカが付く盛りだくさんなランチセット。

2024年で創業35年の本格インドカレー店。通りに面した窓から厨房をのぞくと、インド人シェフが素早くナン生地を広げ、こんがり焼き上げる熟練の技を間近で見られる。カレーソースのシャバシャバ感は、インド北部のデリーにルーツがあるから。辛すぎず、食べやすいのもデリーのカレーの特長で、トマトベースのバターマサラ、インド豆を煮込んだダールなど、カレーソースに染み出た具材の旨味をスパイスの香りが際立たせている。

インド人シェフが披露してくれる見事な手付きに釘付け。
店内にはゆとりがあり、ディナータイムにはカレーだけでなく、さまざまなインド料理をお酒と一緒に心置きなく楽しめる。
1989年、JR京葉線の高架下で開業。

『印度料理 BHINDI』店舗詳細

印度料理 BHINDI(インドりょうり ビンディ)
住所:千葉県千葉市中央区中央港1-1-8/営業時間:11:30~14:30・17:00~20:00(土・日は11:30~20:00)/定休日:月(月が祝の場合は営業、翌火)/アクセス:JR京葉線・モノレール千葉みなと駅から徒歩2分

『BLONA(ブローナ) -Herbs & Spices-』スパイス&ハーブの専門店が考案[千葉]

夏野菜カレー1400円(ドリンク付き)。ゴーヤやトマト、ナス、ズッキーニなど、夏野菜をふんだんに使った期間限定の味。

副菜が彩りを添える見目麗しい一皿。手掛けるのは、常時100種類以上揃えるスパイスとハーブの専門店だ。カフェスペースで提供中のカレーには、独自にブレンドしたスパイス、オリジナルのハーブソルトが使われ、食べ始めてまず感じるのは華やかな香り。辛さは意外なほどマイルドで、具材として使われている野菜の旨味が存分に生きている。それでいてじわっと汗が出て、デトックス効果も期待大。

壁一面にずらりと並ぶスパイス&ハーブ。少量から量り売りしてくれるのがうれしい。
ローズヒップ、ハイビスカスをメインに使ったオリジナルブレンドの美肌ティー。
2024年で5周年。隣のバーとは姉妹店。

『BLONA -Herbs & Spices-』店舗詳細

BLONA -Herbs&Spices-(ブローナ)
住所:千葉県千葉市中央区弁天1-20-5 山崎ビル106/営業時間:11:00~14:00LO/定休日:日(不定あり)/アクセス:JR・私鉄・モノレール千葉駅から徒歩3分

『CAFE LE GRE(カフェ ル グレ)』カレーから垣間見えるカフェの本気[西千葉]

自家製ココナッツトマトカレー1595円(日替わりサラダ、ドリンク付き)。カレーに使うのは旨味が強い国産銘柄鶏「菜彩鶏」。自家焙煎のコーヒーは食事やケーキとの相性を考え、中深煎り~深煎りに。

ココナッツカレーは季節ごとに装いを変え、夏はトマトカレー、枝豆を使ったグリーンカレーなどが登場。頬張るとココナッツミルクの甘みが広がり、さらに深い旨味が訪れ、うっとりさせられる。鶏皮を加熱して引き出した油で具材の鶏肉を炒め、そのあとでカレーソースを仕込むため、コクが生じるのだとか。食べ進めるうちに強い辛味が追いかけてきて、癒やしと刺激のコントラスが秀逸。

契約農園直送のブルーベリーをのせたクリームチーズパイ946円。
1988年創業。ケーキも料理も一から手作り。

『CAFE LE GRE』店舗詳細

CAFE LE GRE(カフェ・ル・グレ)
住所:千葉県千葉市中央区春日2-10-8 ラ・ペール春日1F/営業時間:10:30~20:00LO(ランチは11:30~14:30、土・日・祝は~15:00。ディナーは18:00~20:00LO)/定休日:木(不定あり)/アクセス:JR総武線西千葉駅から徒歩3分

『バングラキッチン』西千葉に吹くバングラデシュの風[西千葉]

チキンビリヤニセット1300円(ドリンク付き)。レンズ豆のスープ(左上)も評判。本国では毎日飲まれていて、ライスにかけて食べることも。マンゴーラッシー350円。

バングラデシュの高級香り米「チニグラ米」で作るビリヤニが名物。粒がパラパラしているので、サラサラした舌触りのビーフカレーとまんべんなく混ざり、ベイリーフやカルダモン、シナモンなどが発する清涼感が舞う。「カレーは日本人向けに辛さを抑えていますが、基本は本場のまま」と、バングラデシュ出身のシェフ、アハメド・ラセルさん。程良い辛味と、タマネギ由来の甘みにホッと和む。

人懐こい笑顔のラセルさん。
オーナーの川内昭彦さんがラセルさんの料理にほれ、2022年に開業。

『バングラキッチン』店舗詳細

バングラキッチン
住所:千葉県千葉市中央区春日2-26-9/営業時間:11:30~14:00・17:00~20:00/定休日:日(不定あり)/アクセス:JR総武線西千葉駅から徒歩3分

『Curry Damon-カリーダモン-』この一皿で地元愛がうんと高まる[西千葉]

Damom ポークカリーカラフルお野菜セット1320円。

2024年4月にオープンしたばかりだが、生まれも育ちも西千葉というオーナーの沖田さんが営んでいるだけあって、すでに地元密着店の風格。店名を冠したポークカレーは、千葉大学を中心とした産学連携チームが開発した「ノンメタポーク」が主役だ。口の中で脂身がふわっと溶け、澄んだ甘みが広がり、なおかつ重さを感じない。カルダモン、クミンシード、アジョワンなど爽やか系のスパイスがパッと香り立ち、全体の印象を引き締める。ちなみに、米も千葉県産。

付け合わせのキャロットラペには、県内の農家から仕入れたニンジンを使用。オリーブやオレガノ、レモンで爽やかに仕上げる。
時間をかけてタマネギを仕込むのも大仕事。
沖田さん(左)をはじめ、このうえなく明るく気さくな3人もこの店の魅力。

『Curry Damon-カリーダモン-』店舗詳細

Curry Damon-カリーダモン-
住所:千葉県千葉市稲毛区緑町1-25-11/営業時間:10:00~16:00/定休日:土・日・月/アクセス:JR総武線西千葉駅から徒歩5分

取材・文=信藤舞子 撮影=逢坂 聡
『散歩の達人』2024年8月号より

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