フレスコボール 思いやりでつなぐ“ブラジルの羽子板” 鵠沼海岸であすから大会
「フレスコボールショウナンカップ―鵠沼―2025」があす8日(土)と9日(日)、鵠沼海岸で開催される。フレスコボール。あまり聞き馴染みのないスポーツ…。そう思った人も多いのでは。競技の魅力などについて、鵠沼在住で日本代表に選ばれた経験を持つ赤塚康太さん(27・湘南鵠沼フレスコボールクラブ所属)に記者が話を聞いた。
フレスコボールは、ブラジル・リオデジャネイロ発祥のビーチスポーツ。直径約6cmボールを落とさないように木製のラケットを使って2人でラリーを続け、5分間のラリー数と返球スピード、落下数などによって算出される得点を競う競技だ。「よく勘違いされるけれど、打ち合っているのは味方同士」と赤塚さん。競技中の様子から日本では”ブラジルの羽子板”と呼ばれている。
「相手と仲良くなれる」と競技の魅力を語る赤塚さん。ボールを落とすことなくラリーを続けるためには相手との協力が不可欠なため、”思いやりのスポーツ”とも言われている。また、力や体格が異なる人同士でも楽しめるため、競技者の年齢は小学生からシニアまで幅広い。市内では赤塚さんが所属するクラブのほかに2団体が活動しており、時にはチームの垣根を越えてペアを組むこともあるという。
観戦の見どころはラリーの速さ。時速50Km以上で加点対象となり、速いペアでは時速70〜80Km出ることもあるそう。またペアのチームワークにも注目だ。「落ちそうなボールのラリーが奇跡的につながった瞬間は盛り上がる」とも。
同大会は、2025年度の日本代表ペアを決めるツアーの第2戦として開催。「大会当日は体験ゾーンもある。自分でやってみると競技の見方も変わるはず。ぜひ会場に来て下さい」